この赤鬼はオーナーの要望で全席個室という構成にしました。
仕切りを外し、大部屋としての利用も可能なメイン席には、串揚げの工程を壁面に表現しました。ピンポン球で「卵白」と「卵黄」を、2種類のラグを壁面に貼り「パン粉」と「小麦」を表現しました。
特殊な加工を施した鏡をそれらの中央に配置し、「油」としました。
各席の間仕切り用格子には、空間を歪める効果のある特殊なフィルムを施し、虚像の空間を
作り上げることで実像の存在を消しました。それらの装置をバランス良く配置したことで、
程よい緊張感と、包容感を演出できました。