結構、時間が掛かった現場です

初めて施主様にお会いしたのは2年前の年末

その時は古い木造の店舗併用住宅でした

結構、古いヤバい感じでしたが

古い木造建築には

昔の良い仕事や

昔にしかなかった材料

そう言うお宝が一杯あります

結構、そう言うのをしっかり使ってみました

2階はヨガ教室とオフィス

1階はカレーショップ＆バー？？

スムーズに進まなかったのは

3.11が置きた影響からです

色々ありましたが

結局、進み始めたのは昨年の夏位から

ボロい木造は有名S社の改築にて

新築同様になりました（笑）

しかし

若干の疑問はありました

こんなにピカピカにすんなよ。。。って

でも大きい有名な会社ではマニュアル
がありますので

そんなに無茶は出来ない故にこうなりましたが

お店の方は色々な拘りで

こんな感じになりました

随所に元々のボロ木造時代にあった物を外しておいて

再利用しています。。

そして今回は

木工には施主の知り合いの木工作家の方が参加

鉄作家の方の参加も予定されていましたが

なんとプロジェクト中に鉄作家さん大阪に引っ越す事となり

急遽、不参加となったのですが

写真にある様に

エッフェル塔が届きました

こういうサプライズ

大好きです

そしてこの現場を語る上で

最大の出来事は

木工作家さんの仕事にありました

職業柄、私は作家さんが店舗造りに参加する場合

工程は未定と施主様にお話します

何故かと言うと

作家さんは職人さんじゃないからです

納期を守るのが最大関心事ではなく

出来上がりに納得出来るまでやるのが作家さんと言う物だと

そう理解しているので。。。

しかし

工程は延々と延び延びになり

いつオープン出来るのか？？？

さっぱり解らず、施主様も結構、いや大分？

やきもきしていましたが

カウンターが現場に付いた時には結構感動しました

こんな古材の象眼カウンター

普通造れないからね-
（良くある古材だけを合わせた物とは違います。）

カウンターには古い木をベースに細かくパープルウッドやブビンガ、シャークウッドなどのチップが奇麗に象眼されています。。。でも奇麗すぎない、味のあるカウンター

建具も元々あった古建具の型ガラスを使い何となく私の描いた絵をきっと気にしてくれたではないか？
でも私の描いた物より面白いパターンの格子戸が出来ました。。うれしい、、

でもカウンター上の行灯の所は。。。古建具のフレーム材を使った
格子が付く予定でしたが。。。。。


タイムリミット！！！！

もう待てないとの事で

オープンと相成りました（笑）

いやー

施主さまは結構、我慢強く待たれたと思いますけど

後一息。。。。

いつか付くのだろうか？

この行灯の上に格子が。。。

それはちょっとだけデザイナーとして

気になっています

まあ、このままも悪く無いですけどね。。

でも本当に凄く楽しい仕事をさせていただきました

施主様に感謝です

ありがとうございました。。