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飲食店を狭小空間で開業! 店舗デザインのポイントと狭小店の魅力

Photo by iStock.com/Nayomiee
最近、飲食業界を賑わせているのが、5坪程度の狭小店でありながらも高い売上を誇る「狭いけど強い店」。わずか4坪で月商1,630万円をたたき出す『立喰い焼肉 治郎丸』、そして3.7坪で月商350万円を売り上げる『アガリコ 餃子楼』など、店の狭さをものともしない繁盛店が度々メディアに取り上げられています。

狭小店は「業態が限定されてしまう」「客席が少ない」「厨房が狭い」等のデメリットがありますが、逆にメリットもたくさんあります。たとえば家賃。店舗面積が狭ければ、当然家賃も下がります。家賃が少なければランニングコストを抑えることができるので、利益が出やすい店舗を作ることが可能になります。

また、業態にもよりますが、例えば『治郎丸』のように立ち食い業態にすれば客の回転率が高まり、狭い店舗でも多くの客を受け入れられるようになります。そして狭小店はカウンターメインの店舗も多く、狭い空間を皆で共有する意識が生まれ、アットホームな店づくりができるのも特徴です。『アガリコ 餃子楼』などはその典型ともいえる店舗と言えるのではないでしょうか。

今回はそんな狭小店について、どんな業態が狭小店に向いているのか、そして店舗デザインを考える上で大切なこととは何かをご紹介していきます。

Photo by iStock.com/everydayAnalog

大切なのは「明確なコンセプト」

まず狭小店に向いている業態について考えます。最も大切なのが「明確なコンセプト」です。狭小店は空間が限られているので、飲食店として大切な要素である「居心地」に関しては妥協せざるを得ません。客の心を掴むには、狭いからこそ実践できる行き届いた「接客」、そして集客力抜群の「強いメニュー」が必要です。

たとえば三軒茶屋の『オオモリヤ』。3.9坪ながら月商280万円を誇るこの店では、「高品質で低価格な鳥料理」をコンセプトに店づくり。鹿児島県産のさつま知覧どり、そして焼酎を武器に連日多くの客を集客しています。坪月商は驚きの71.8万円。「狭いけど強い店」のお手本のようなお店です。

その他、人気が高い狭小店には「餃子×シャンパン」「コスパが高い海鮮丼」「肉で握った寿司」といった明確なコンセプトがあり、それを元に店づくりを行っています。狭小店を出店する場合は、「居心地の悪さ」などのデメリットを補える強いコンセプトを作れるかどうかが大切な鍵になりそうです。

店舗デザインのポイント

続いて狭小店を作る上での店舗デザインについて考えていきましょう。

■狭小店はオープンキッチンが基本
狭小店の場合、窮屈さを軽減するためにもオープンキッチンにするのが基本です。オープンキッチンには様々なメリットがあります。料理のシズル感をダイレクトに伝えられるほか、料理をサーブするのも手を伸ばすだけで可能です。ただ客からは厨房が丸見えになってしまうので、厨房もホールの一部と考え、清潔感を保つ必要があります。

■コンセプトが一目でわかるファサードに
一見の客にとって狭小店は少々入り辛い印象があります。そのため大切になってくるのがファサード。ひと目でどんな店なのかがわかるような店構えにする必要があります。主役メニューを大きく記した看板、店の内部がわかるよう工夫されたドアや窓など、「わかりやすさ」を意識してファサードを作りたいものです。

■導線はシンプルに
狭小店の大きな課題といえば「導線」です。作業効率を考えて店づくりをしないと、せっかく多くの客が来店しても、上手くまわせない事態が発生してしまいます。調理する際にアチコチと移動することがないよう、食材の収納場所や調理機器の位置をよく検討し、シンプルな導線を確保しましょう。

さて、今回は狭小店における店づくりのポイントをご紹介しました。店舗デザイン.COMでは、デザイン設計会社設計施工会社作品事例とともに紹介しています。狭小店に強いデザイン会社も多数紹介していますので、小さな店舗を開きたいとご検討中の方はマッチングサービス等を活用して探してみてはいかがでしょうか?
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