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最大250万円支給! 東京都港区の「助成金」で飲食店の内装費をもっとお得に

『BUENA VISTA TOKYO』を運営するSOAソリューションズ有限会社の馬宮加奈さん
温かくやさしい雰囲気を演出できる木材。飲食店を開業する際、内装に木材を利用したいと考える人も多いようですが、特に国産の木材は高価であることから、活用を断念しているケースも少なくありません。

そんな時にぜひ活用していただきたいのが、東京都港区が実施している「港区テナント店舗等の木質化モデル創出事業」の助成金。内装に国産木材を使用した場合、その半額を助成してくれるという、飲食店開業者にはなんとも嬉しい助成金です。一体、どんな助成金なのか、実際にこの助成金を活用した『BUENA VISTA TOKYO』(浜松町)を取材。店舗を運営するSOAソリューションズ有限会社・馬宮加奈さんに話を伺いました。

都会に足りない「自然らしさ」を表現。瀬戸内の良さを伝えたい!

「スペイン料理×日本酒」という新鮮な組み合わせが楽しめる『BUENA VISTA TOKYO』。1号店『和酒バルKIRAZ』(目黒)では、洋食と日本酒の組み合わせの魅力を広めるために、お酒は日本酒のみを提供していますが、2号店となる同店では日本酒に加え、ワインも豊富に用意。「日本酒とワインが当たり前のように同じ空間に並んでいても“いいな”と思えるような店づくりをしています」と馬宮さん。

スペイン料理を選んだ理由は、日本と食の考え方が似ていると感じたから。「地産地消の考え方や、新鮮なものは新鮮なうちに食べようという考え方、そして素材を足していくことで旨味を表現しようとする考え方が和食に通ずるものがある」と馬宮さんは言います。
『BUENA VISTA TOKYO』では日本酒の多様な楽しみ方を提案している

リフォームする際のポイント

実際にリフォームを行う際には、どのようなことを検討しながら行えばよいのでしょうか。具体的なポイントを押さえていきましょう。

そんな同店が店を構える浜松町「ポンテせとうみ」は、瀬戸内をテーマにした商業施設。徳島県三好市出身である馬宮さんも誘いを受け、地元を応援したいという思いから出店に至ったのだとか。そのため『BUENA VISTA TOKYO』では、瀬戸内の食材を積極的に取り入れた料理も提供しています。

そして特徴的なのがその内装。ひのきや杉などの木材を中心とした温かな空間は、都会のビル街にあるとは思えない落ち着いた空気感を味わうことができます。

「瀬戸内の魅力を伝える上で、山との密接なつながりを表現したいと考え、木材を積極的に活用することにしました。都会でも自然の魅力を感じてもらえるような場所を作りたかったんです」

「ポンテせとうみ」は全体的にコンクリート主体のスタイリッシュな商業施設ですが、同店には木材がふんだんに用いられていることから、リラックスした雰囲気で食事を楽しむことができます。
テーブルやカウンターも助成金を活用して制作

助成金で瀬戸内と港区とのつながりを表現

『BUENA VISTA TOKYO』がある商業施設「ポンテせとうみ」は、“ポンテ=架け橋”という名称からも伝わる通り、瀬戸海と東京都港区をつなぐ役割を担っています。馬宮さんは“つながり”を表現するために港区について調査。その中で「港区テナント店舗等の木質化モデル創出事業」の助成金に出合います。

港区はオフィス街、そして繁華街があり、人が多いことからCO2をたくさん排出しています。そこで、木材を豊富に保有する全国の自治体と連携し、港区で積極的に木材を活用してもらうことでCO2の削減につなげていこうと始まったのがこの助成金でした。
協定木材の使用により、港区から二酸化炭素固定量の認証を受けている
馬宮さんは、この助成金で活用できる木材を調べた際、提携先として自身の出身地である三好市があることを発見。すぐに徳島県庁に連絡して、担当者の方を紹介してもらい、木材の活用を決めたのだとか。

「三好市が提携している木材企業にも直接会い、どういう木材があり、それでどんなことができるのかを聞きました。山へも木を見に行き、当店のコンセプトに合う木材とはどんなものなのか、イメージを膨らませながら話を進めていきました」

馬宮さんのこだわりの通り、店内には様々な種類の木材が使われています。ヒノキのカウンターやテーブル、ルーバー、カウンターの側面には焼き印をあしらった杉、さらに窓際を見上げると、まっすぐで大きな栗の木がワンポイントとして目立っています。
窓際にはまっすぐに伸びた栗の木が
「様々なところに木材が使用されていますが、テーブルだったらどの木材がいいか、棚だったら、ルーバーだったら……といった風に、内装会社と相談しながら進めていきました。例えば、『こんなデザインのテーブルが使いたい』と構想をお伝えして、それに合わせた木や加工方法を検討して作ってもらうというイメージです。どの木材がどのように使用できるかということに関しては、私にはわからないことも多くあります。ですので、焼き印のデザインなどは、内装会社さんから提案してもらいましたし、消防法の関係で厨房周辺の木材に気を使ったり、耐震のための制限もあったりするので、その辺は内装会社さんにお任せしました。コンセプトやイメージだけを共有して、内装会社さんと木材企業さんで直接やりとりをしてもらうこともありました」

また、使える木材や加工技術についても、三好市の担当者と相談しながら進めたといいます。

「三好市には木材を保有する企業が複数あり、持っている木材や加工技術も企業によって違います。そこで、使いたい木やイメージを市の担当者の方に相談して、どの企業と話を進めればいいか調整をしてもらいました。私のように直接山に行ってみたり、企業の方に会ってみたりするようなことはあまりないと思うので、そういう場合は担当者の方に相談して話を進めるのがいいと思います」
三好市や内装会社などの協力が心強かったと教えてくれた馬宮さん

助成金申請は難しくない、まずは港区に相談を

店で使っている木材はすべて、助成金を最大限に活用して揃えたもの。「スケジュールや予算が合えば、もっと多くの種類の木を使いたかったくらいです」と馬宮さん。それでもここまで多くの木材を活用できたことには満足していると言います。また、助成金は書類の準備や審査が手間に感じる方も少なくありませんが、申請方法を聞いてみるとそこまで難しくないとのこと。

「書類でどれくらいの量の木材をどのように使うか、フォーマットに従って入力したくらいです。そのあとは書類をもとに港区で審査してもらい、審査に通れば助成金を使えるようになります。港区の担当者の方に書類の作り方や木材の活用についてアドバイスをしてもらえたのも助かりました」

国産木材は高価であるイメージもありますが、助成金を使うことで内装費を軽減することも可能です。港区に出店予定で、国産木材を自店の内装に使いたいと考えている場合は、ぜひ一度、相談に行ってみてはいかがでしょうか。

港区テナント店舗等の木質化モデル創出事業の助成金

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