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デザイナーの流儀 〜店舗デザインのプロに聞きました〜

問い

設計・デザインに関するFAQ

last update:2022-06-02 09:44:54.0

天井が低い物件で出店することになりましたが、窮屈さを感じさせないようにしたいです。どのような工夫ができるでしょうか?

天井の低い店舗で出店する場合、窮屈さを感じやすくなります。
少しでも空間を広く見せるために、どのような工夫ができるかを店舗デザイナーに回答していただきました。

  • 金山 大 (設計・監理) 2018-10-17 15:18:15.0投稿

    流儀

    業態にもよりますが、テーブル高さ650、椅子も低座の椅子として、お客様の視点そのものを下げれば窮屈な印象は一変すると思います。
    また天井面に余計な装飾を施さず、照明も低い位置から、など様々な工夫で、天井の低さを逆手にとって居心地の良い空間に変えることができます。
    茶室や書院等の和空間は、物によって天井高さが1900や2050だったりしますが、様々な創意工夫によって、素晴らしい居心地を実現できている良い事例です。

  • 匿名さん 2018-10-17 19:13:06.0投稿

    流儀

    天井が高く開放感がある空間、憧れますよね。逆に低くて狭いと、居心地が悪いのではないか?と不安になってしまうお気持ちはよくわかります。

    でも、よくよく考えてみると、天井が高くて開放感があることが必ずしも良いとは限らないんです。

    認知心理学の研究によると天井高によって人間は心理的な以下の影響を受けると言われています。

    天井が高い空間の場合は大局的、抽象的な思考になりやすく、滞在時間が伸びやすい。つまり高い客単価で回転率の低いモデルに向いています。

    逆に天井が低い場合はより細部に意識が向きやすく、滞在時間は短くなりやすいそうです。ファストフードなどの客単価が低く、回転率をあげたい業態では逆にあえて天井高を抑える手法が採られることもあります。


    それらを踏まえた上で、それでも天井高の低い物件で広がりを持たせたい場合、例えば壁面や家具を明るい配色にしつつ天井だけ暗い色にする、低めの座席を用意して視線を下げる、一部だけでも高くできる箇所を探して天井を折上げる、などの手段があります。

    これらは物件によりますので、可能であれば物件を決める前の段階で設計者を同行させて、どのような手法がとれるかをご相談されることをお勧めします。

  • 谷川信人 (総合プロデューサー/デザイナー) 2018-10-24 13:42:47.0投稿

    流儀

    スケルトン天井にして塗装してしまうということは良くやる手法の一つですね。
    (現状復旧も絡むので確認が必要となりますが。。。)
    また、逆説的に圧迫感や狭さを利用しメリットと捉えレイアウト、デザインしてみてはいかがでしょうか。面白い空間ができるかもしれません。

  • 匿名さん 2018-10-24 14:28:40.0投稿

    流儀

    窮屈がだめと考えるのを先ずやめることだと思います。
    意外と日常生活の中で自ら窮屈を選んでることもあると思います。
    電車の端っこがすきだったり。。。
    デザインなどで狭さを感じさせない方法は
    お店の中にランドマークをつくりそこに意識を集中させる方法や
    入り口の通路を狭くして通路を出たときに開放感を出すなどの手法がございます。

  • 永田 武 (デザイナー) 2018-11-06 14:04:09.0投稿

    流儀

    物件にもよりますが、天井をスケルトンにするのが効果的でしょう。
    ただ、物件の規模にもよるところが注意点でしょう。
    小空間でスケルトンにすると変な虚無感がうまれるケースがあるからです。

    スケルトンにできない場合には、天井が低いというデメリットを
    どういかすかと熟考したうえでデザインすることが必要です。

    ・色の統一
    ・素材の統一
    ・視線のコントール
    ・印象の軽い素材を使う
    ・間接照明

     上記に記載したことなどを考えたうえでデザインすることが
     重要だと思います。

  • 小西 真人 (デザイナー) 2018-11-16 08:58:55.0投稿

    流儀

    まずは天井裏を確認することから始まります。少しでも上げれる箇所がないか、スケルトン利用が可能な状況か確認しましょう。
    一部分でも上がられればそこの部分を客席にするレイアウトを考えるなど検討の余地が生まれます。
    現状の天井レベルでいくのなら素材やテーブル高で圧迫感を出させないようデザインしていく必要があります。

  • 匿名さん 2018-11-20 11:19:45.0投稿

    流儀

    まずは業種にもよると思います。
    夜を主体とした飲食店などは、基本照度を落としたりするシーンが多いかと思います。
    その場合は天井に意識がいかぬようなダークな色調にし、あえて直接照明で天井を照らすことを避けた方かよいかと思います。
    逆に日中が中心で明るい雰囲気で演出するのであれば、天井も明るいトーンにし、間接照明などで天井を明るくすることで、解放感にも似た感覚を得られると思います。

  • 匿名さん 2018-12-04 10:01:53.0投稿

    流儀

    業態や物件にもよりますが、
    既存天井を解体し、スケルトンにするのが効果的だと思います。
    しかし、上階の配管が横断していたりする可能性がありますので、
    必ず事前の現場調査が必要です。

    例えば上階のトイレの排水が新規レイアウトの客席の近くにあった場合、
    排水後の音が食事中のお客様に不快にさせるなどのケースも
    ありますので、その辺りも考慮して計画しなければなりません。

    その辺りは物件によりますので、可能であればその物件を決めていく上で、設計者とどのような方向性で計画を進めていくのがベストなのか相談しながらプロジェクトを進行できたらベストかと思います。

  • 匿名さん 2018-12-11 14:33:53.0投稿

    流儀

    業種にもよりますが、まずは天井をスケルトンにすることが第一だと思います。
    天井が低いことを、メリットだととらえて空間を考えてはいかがでしょうか?
    ソファ等で視線を下げたり、色を統一して調和をはかったり、工夫することにより、空間をより広く見せることはできると思います。

  • 匿名さん 2018-12-12 10:14:06.0投稿

    流儀

    天井が低い物件で窮屈さを感じさせないポイントは①空間をできる限り繋げる②明るい色を使う③視線を下げるかと思います。
    ①ガラス窓がある場合は内外で同一素材を使用したり、隣り合う空間の仕切りを視線が通る工夫をするとさらに広く感じます
    ②明るい色を使うですが、読んでそのまま、白系等の明るい色を使うと広く感じます。
    ③視線を下げるですが、家具の高さを低くしたり、椅子座を床座にすると視線が下がり天井との距離が出るので広く感じるようになります。

  • 古野晃紘 (デザイン・施工・監理) 2018-12-13 09:52:31.0投稿

    流儀

    既存の天井上部及び配管系統を確認して、スケルトンもしくはデザイン的な事を考慮した上で天井高を検討します。

    壁と天井を同色(白系)にする事で壁がそのまま上部に伸びている様に見えるので圧迫感が軽減されます。

    お店の業態にもよりますが、機能性を踏まえて什器を通常よりも低い高さにする事で視覚空間が広がり窮屈な感じが軽減されます。

  • 匿名さん 2018-12-14 15:31:36.0投稿

    流儀

    まずは部分的にでも高さを取れる部分がないか、スケルトン天井ではどうかの検討ができるかと思います。
    あとは視線を天井では無いところへ向けさせる工夫や、色で同化させる、時には鏡を使う等ありますが、大事なのは物件に合わせた素直な設計だと思います。

  • 吉田 昌弘 (デザイン) 2018-12-17 11:35:30.0投稿

    流儀

    こちらの天井高さは2100でした。そのため、椅子の高さと机の高さを通常の高さより低くし、感覚的に天井の高さが高く感じるように設計しました。https://www.tenpodesign.com/work/detail/16549

  • 岩本 勝也 (デザイナー) 2018-12-17 11:35:36.0投稿

    流儀

    デザインは思考です。デメリットをメリットに転換するコトが大切です。
    費用を掛ければ何でも出来ますが. . .
    例えば、デメリット(低い・狭い)だと思う場所の特性を考え、
    メリット( 居心地良さ・落ち着き感 )へと転換するコトが
    デザインを進める上でのポイントです。

  • 匿名さん (デザイナー) 2018-12-19 13:33:13.0投稿

    流儀

    天井から吊りさげるタイプの照明器具等は避け、足元に近いところに間接照明を取り入れたりなどして、できるだけ視点を低い位置へ誘導したいです。

  • 五十嵐 浩明 (設計・現場管理) 2019-01-08 19:34:15.0投稿

    流儀

    業態にもよると思うのですが、一般的には目線を下に意識させるような床・腰下の素材感や色使いでの工夫や、天井面にミラーを使って反射による広がりを感じていただくなど色々な手法があると思います。

    また、お酒を愉しんでいただくお店でしたら敢えて低い天井をデフォルメして個室感を強調しても面白い空間になると思います。

    個人的には後者お勧めします。

  • 平舘祐希 (空間設計デザイナー) 2019-01-11 09:54:36.0投稿

    流儀

    空間の一番長い部分の壁を意識して、色や材質、ライティング効果などを使いポイント壁面にすると効果的です◎
    その長い部分の壁が厨房区画に入っても、その壁面だけは厨房部分でも同じ仕様にすると、より長手にビューpointがとれるので、窮屈さを感じない効果が出せます。
    また、ミラーも効果的で、単純に空間を倍に見せられるので、演出上とても効果的ですが、床から120センチより上でミラーを貼ると、椅子に座ったときに自分が写らず、立った時に広がりを持てますので居心地を守れます◎

  • 秋葉 達雄 2019-02-25 16:52:52.0投稿

    流儀

    ミラーを壁や天井等にし、店舗の奥行きを見せるという手法があります。
    天井が低いだけでなく、狭いお店にも効果を発揮します。
    また、天井が低いという事を気付かせないため、
    目線の低いところに目がいくようなデザインを心がけます。

  • 匿名さん 2019-07-01 12:29:46.0投稿

    流儀

    天井には遠近法を用いたトリックアートを取り入れてみるのはいかがでしょうか?
    参考としてはオーストラリアのイエズス会教会の天井画等です。
    壁には遠近法の写真や画を飾ってみると窮屈さを感じにくい空間になるのではないでしょうか?

  • 匿名さん 2019-11-05 11:32:14.0投稿

    流儀

    まずは天井をスケルトンにできるかの確認をし、天井高を確保することを考えるのはいかがでしょうか。
    また、ペンダント照明や吊り下げる造作の設置は天井が低いと物件では避けた方が良いかと思います。
    天井への造作関係の意匠以外でお店の特徴を出していく事が最良化と思います。

  • 匿名さん 2020-12-15 09:41:30.0投稿

    流儀

    ここ数十年の主流としては、天井を張らず配管等も露出した状態で全面黒く塗装し閉塞感を軽減する手法ですが、兵社で提案させて頂くならば、業種にもよりますがローリビングの発送より、椅子などの家具を全体に低く設定し、和室内又はカマクラ内に居る様な天井の低さを活かし、お客様との親密なお話や秘めた情報を提供された印象を持てる店舗を提案させて頂きます。
    又は近年海外高級車ディーラー等でも用いられる幕体発光と呼ばれる均一に天井全体が光る手法により店内を柔らかな光の世界へと誘うデザインも可能です。

  • 田中稔郎 2021-01-26 09:48:42.0投稿

    流儀

    天井の低さをメリットに変えるには、天井の低い位置にいる人から視界が広がることを意識してデザインすることが有効です。例えば、窓の外に風景が広がっているならば、それに意識がいくようにデザインするなど。

    ちなみに、20世紀の3大建築家の一人と言われるフランクロイドライトは身長が低く、有名な落水荘ではわざと自分の身長に合わせた低い天井の空間をつくり、そこから見える外の滝の風景を最も大事にしました。天井が高い場合よりも、ずっと魅力的な空間になっています。

  • 匿名さん 2021-07-19 13:37:15.0投稿

    流儀

    天井高が低いことで、かえって驚くような空間となった建物をかつて経験したことがあります。それはパリにあるジャン・ヌーベルの「アラブ世界研究所」の1階の巨大な受付フロアで、多分、天井高は2.1mくらい(僕の指がついた!)なのですが、天井と床が光る素材で、外の明るい庭の方を見ると、その間に人が浮遊している光景が何ともシュールで驚かせられました。
    天井高を低くするというのは大変度胸のいることですが、こういうこともできるんだ、逆転の発想もあるんだ、と思い、いつも設計しています。

  • 荒井 マモル (インテリアプランナー・開業アドバイザー) 2021-12-23 13:56:31.0投稿

    流儀

    天井が低い物件で出店する事で窮屈さを感じさせない様にされたいとの旨ですが、簡単な方法では天井の色を極力明るい色目を採用されると宜しいかと思います。 基本的には白色が望ましいとは思いますが、その店舗デザインによって選択肢は様々あるかと思います。 

    また、あえて雰囲気の出せる暗い色を持ってきて座った時にその低さが落ち着くなどといった事を感じさせる設計の仕方もございます。



    ご参考になれば幸いです。

  • 大西香次郎 (デザイン) 2022-01-17 09:41:00.0投稿

    流儀

    人間は先ずは空間を光と目線の物体で把握するため
    天井を意識から外すためにもライティングとヒューマンスケールの
    家具や什器に配慮します
    例えば椅子の座面などシートハイをsh420〜430 と少し低めに
    設定するなど目線の演出がポイントです
    また、あえて天井をBlack. Outして目線の意識から消していくことで
    意図的に窮屈さを感じさせないことが効果的です

  • 匿名さん 2022-03-14 10:33:59.0投稿

    流儀

    躯体が低いのか、造作天井が低いのかで手法が変わりますが、一部の天井をあえて下げることを提案するかと思います。
    昔の茶室ではないですが、一度天井を低いところを抜けると次の空間が広く感じますので、その辺りはいいと思います。あとは業種によってはミラーを貼ったり、一部掘り上げを作ったり、間接照明で広く見したりしますね。天井を黒くするのも業態によっては有効かと思います。

  • 匿名さん 2022-06-02 09:44:54.0投稿

    流儀

    視線を景色などの何か別のアピールポイントへ自然と誘導する様なレイアウト。
    天井機能(設備、照明計画)をシンプルに設える。

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