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デザイナーの流儀 〜店舗デザインのプロに聞きました〜

問い

店舗デザイナーの考え

last update:2021-09-17 09:34:59.0

店舗デザインの仕事をする上で感じる業界の課題はありますか?

店舗デザインという仕事をする上で身近に感じる業界の課題をデザイナーの方々にお答えいただきました。

  • 匿名さん 2020-03-02 10:23:33.0投稿

    流儀

    回答:飲食店の設計デザインを手掛けるためには、飲食店のことに精通している必要があります。例えば、

    ①坪数によって客席は何席とるべきなのか
    ②規模と厨房設備の能力のバランス
    ③厨房の動線、客席の動線
    ④メニューによる必要厨房設備
    ⑤メニュー構成とテーブルの寸法
     といったことに精通していないと、開業後手直しが必要になります。
    それでも手直し出来ればいいのですが、それが不可能ということになれば大変なことになってしまいます。したがって、設計者はそれらの勉強が必要不可欠だということになります。

    次に課題としてあげられるのが、設計デザイン料の問題です。
    設計デザイン事務所の場合、料金体系は、総額が施工金額の%で決まっているのですが、内装工事業者の場合、設計料があいまいになっている例も多いようです。仕事の獲得競争があるので分からないでも無いですが、設計料は明確にして、仕事を獲得して行きたいものです。

  • 匿名さん 2020-03-02 15:33:37.0投稿

    流儀

     案件の大小問わず、開始(営業や見積もり)から終了(お引渡し)までのプロセスが、一つのプロジェクトと言われるだけの多岐なプロセスになることが多く、関わる人間の多さを問わず、管理や施工が煩雑になることが課題です。
     一般的な企業の業務においても、プロジェクト化されて動く業務等は、組織を横断したり、関わる人間も業務も多岐にわたると思いますが、店舗デザインという業務に絞ると業務はプロジェクトでしかないため、大小問わず1-10までしっかりと施工管理し、施工者やクライアント様と密につながりながら進めていくことはもちろん、様々なリスクヘッジも必要と考えております。

  • 山上  浩明 2020-03-09 10:29:56.0投稿

    流儀

    建築の設計と施工についての基礎知識をお客様に届けなければいけないと思っています。
    業者の立場になってしまうと、設計や施工についての、基本的なことのデメリットがいいにくいことがあります。第三者機関が説明していただけると助かります。
    料理で例えますと、さしすせその役割でしょうか。どうしてみりんをいれるのか。
    砂糖とお酒の役割がわかっていて、だからみりんをここでいれるということを教えたいのですが、それぞれの役割がわかっていないと説明がまわりくどくなってしまう、みたいなことです。

  • 志村 聡 2020-05-07 10:55:43.0投稿

    流儀

    お客様の理想を現実的にカタチにする大切なポジションだと考えておりますが、デザイナーの理想で進んでいき、予算を越えていくことが課題ではないでしょうか。弊社では予算を理解し、その中でベストな提案を心がけております。

  • 吉田 昌弘 (デザイン) 2020-05-07 16:21:53.0投稿

    流儀

    時代の変化についていくために定期的な改装が必要になり、投資額がかさむところが、この業界の問題点であると思います。
    そのため、弊社では〇〇風といったデザインではなく、コンセプトにのっとったデザインをし、時代の流れでお店が古く見えないように心掛けています。
    また、最近ではインテリアを着せ替える事が出来る様に設計し、費用をかけなくても時代と共に変化すること事が出来るデザインを施しました。

  • 久土地 智志 2020-05-22 17:33:57.0投稿

    流儀

    デザイナーのワークライフバランスを大切にし、活き活きと働ける環境を作れるかどうかがこの業界の未来を左右すると考えています。

  • 古野晃紘 (デザイン・施工・監理) 2020-05-25 10:05:21.0投稿

    流儀

    お客様の希望に沿ってデザインを考慮して提案する様に心がけておりますが
    店舗のデザイン施工はあらゆるコストがお客様に掛かるので住宅と比べて短期間で
    デザイン提案から施工お引き渡しまで一気に進める事になります。
    その際にデザイナーの経験値がお客様のメリットを大きく作用するので人材の育成と
    継承及び共有が会社間の垣根を超えて必要だと考えます

  • 匿名さん 2020-06-05 18:31:57.0投稿

    流儀

    計画段階で業者を選定して頂く必要があるため、ユーザー様にとっては判断材料が非常に難しく最終的な満足度に差が出てしまうのかなと思います。
    出来上がれば終わりという仕事でもなくアフターサービスとしての保守・メンテナンスまでを含めた対応は各社で差が出るのが現状だと感じます。

  • 岩本 勝也 (デザイナー) 2020-06-29 11:29:37.0投稿

    流儀

    建築設計の場合、設計事務所と施工会社の線引きが
    ちゃんと出来ています。
    設計者は設計料を頂きプランを描き、施工会社は施工に誇りを持ち
    施工費で売り上げを計上します。
    もっというとグラフィックデザイナーと印刷会社は別です。
    店舗デザインの業界だけが「設計施工会社」と言う旧態依然とした業態が残っています。
    クライアントとなる事業主に対して費用を含め、
    もっとわかりやすい業界にしていかないといけないと思います。
    店舗デザインの世界のデザイナーも早く
    プロフェッショナルな意識を持ち、デザイナーと名乗る以上、
    デザインフィーを頂ける価値のありデザインをするべきだと思います。

  • 荒井 マモル (インテリアプランナー・開業アドバイザー) 2020-08-31 19:31:01.0投稿

    流儀

    設計図等はパソコンのソフトを使って書いたりしていますが、現場実測などはまだまだアナログ的な作業も多く、又やるべき考える作業も皆さんの想像以上に多い為時間短縮の課題も多いかと思います。

  • 匿名さん 2020-10-27 09:40:23.0投稿

    流儀

    こんにちは。建築業界、デザイン業界いろいろと課題はありますが、一番の課題は社会的地位の向上ではないではないかと考えています。

    日本は土地代が高く経済が長い間停滞してしていることもあり、店舗や建築を行う場合、ほぼ経済性が最優先になります。当然、事業ですので悪いことではありませんが、結果的に工事費を管理する施工側にパワーバランスが偏ってしまっている現状があります。

    どれだけアイデアやいいプランの提案が出来ても、資金の話になると途端に考え方が偏ってしまい、長い目で見たり、実際にはいいアイデアであっても採用されないことが多くあります。

    そういった状況を打破するには我々デザイナーや建築家がもっと現状を知り、自分さえ良ければ良いということではなく、希望ある未来像を残すための努力が必要だと感じています。

  • 匿名さん 2020-12-08 09:43:24.0投稿

    流儀

    店舗内装業界は時代の写し鏡であると云えますが、長きに渡る不況のせいもあり、フォースター等健康を害する要素を排除した素材は増えましたが、伝統工芸技術など高品質な素材を用いれる業者が減り、出来る事が減ってきているように存じます。
    但し、我々デザイナーは常に新しい素材を探し求め、新たな可能性を導き続けます。

  • 田中稔郎 2020-12-16 09:40:46.0投稿

    流儀

    資本主義社会は良くも悪くも少数の人に熱烈に支持を受ければ、全ての人に受け入れられなくても生活は成り立つ可能性があります。

    だから思いっきりオリジナルな店舗をつくる人がいてもいいはずです。

    また、クライアントもカスタマーも、そんな店舗を喜ぶ人が一定数いてもいいはずです。

    そのような業界であったとしたら、街は多様性を増して、愉しい都会ができあがっていくものと思います。

    しかし、残念ながら、日本においては、オリジナルな店舗を望む人はずいぶん減ってしまったように思います。

    容易に創造性を発揮できる場ではなくなってきたのかもしれません。

    店舗の業界にとどまりませんが、現代は創造性の欠如が一つの大きな課題だと思います。

    とはいえ、そんな中で、オリジナルであろうとすることこそ、価値のあることかもしれないと思うと、だからこそ、愉しめる業界なのかもしれません。

  • 匿名さん 2021-05-21 17:09:23.0投稿

    流儀

    店舗に限った話ではないですが、クライアントとデザイン・設計側のイメージがきちんと共有されていない段階で着工してしまうケースが多々見受けられます。CAD図面や数アングルのイメージパースだけで、クライアントに実空間のイメージを共有するのは無理があるのです。弊社では、3DCGやVRによるウォークスルー空間を事前にバーチャル上で再現することで、動線の確保や什器のレイアウトなど細部に至るまでクライアントと検証し、共通理解を持った上で施工に取り掛かります。数百~数千万円という予算を投じるクライアントの覚悟に対し、完工後に「やっぱりこうすれば良かった」や、「イメージしてたのと違う」といった後悔があってはならないと考えています。

  • 久保亜津子 2021-08-05 09:36:00.0投稿

    流儀


    デザイナー側の課題、クライアント側の課題、メーカー側の課題いろいろ感じていますが、その中でモノが規格化され過ぎて、求める空間のイメージ優先ではなく、まず規格化された素材をコーディネートするように設計をしているデザイナーが多くなっているように感じています。


    ご存知のように、戦後住宅産業の目覚ましい発展により、工期短縮やコストのために、部材のユニット化が進み、様々な部品や素材が規格化され大量生産されました。その陰で手で丁寧に作られていたものが、どんどん工業化され、たくさんの製造業が閉業しました。

    一つの例をあげると、わたしたちは最近多くのスチール製フレームの窓やドア、パーティーションの制作をしています。アルミのサッシで感じることができない素材感や重量感を求められる方々が多いためです。

    世界中を見渡すと、住宅でアルミサッシがこれほど席巻している国も少ないように思います。私が住んでいたアメリカでは住宅では木サッシ、ロフトアパートなどでは、スチールかステンレスサッシが多かったと思います。
    (調べてみましたら、日本においてアルミ産業は戦闘機を作り続けるために発展したということのようです。)

    窓やドアはそれだけで、空間の質を決める重要なエレメント(要素)でありながら、施主もカタログで決めざるを得ず、またデザイナーもスチールサッシの設計に不慣れな事が多く、自分の思ったイメージを実現できない事が多いように感じます。

    端的に申し上げると規格化=単調化、硬直化 を促し、クライアントにとっては、自分らしい空間を実現できない、デザイナーにとっては、カタログから選定することはできても設計力を試される機会が減り、設計力が身につかない というデメリットがあります。

    素材は内装カタログから、家具は家具カタログから、ドアも建具メーカーのカタログから、と選定していれば、画一的な空間ができるのもやむをえません。デザイナーが素材に詳しいといっても、昔のように木に造詣が深い、ということではなく、たくさんのカタログを知っているということかもしれません。

    わたしたちは、設立当初から自社工場で、金物、什器、家具、建具などを製作できる環境を整えてきました。それは、手を動かしたときにいよりより発想が浮かぶという考えから、スタッフ全員が手を動かします。


    イメージに近いものをカタログで探し続けるのではなく、イメージ通りのものを自らつくる(またはデザインする)。そんなシンプルな事ができなくなっている内装業界が、貧しい商環境、住環境をつくっている一つの原因となっているように感じています。

  • 匿名さん 2021-09-17 09:34:59.0投稿

    流儀

    課題は多く存在していると感じています。その中で一つあげるとすれば、【独自性】です。デザイナーとは本来、その独自の世界観を演出することに価値があると思っておりましたが、SNSがどんどん発達し変化のスピードが加速し、デザイナーと呼ばれる人達が年々増えております。それは逆にお店を出したいオーナー様方にも、デザイナー選定に悩まれるきっかけの一つと思われます。故に、この【店舗デザイン.com】のサービスが成り立っているのかと。 我々はその【独自性】の強化を測るため、私自身がニューヨークでの経験を通して、英語でのデザイン業務を推進し、世界の動きを敏感に感じ取ることによって、その課題を克服しようと日々奮闘しています。

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