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デザイナーの流儀 〜店舗デザインのプロに聞きました〜
  • 田中稔郎 2016/7/5投稿

    流儀

    デザインに対する考え方は、デザイン会社にとってまちまちで、それこそがデザイン会社の価値を決定する本質だと言っても過言ではありません。

    一般に、デザイン力とは大きく分ければ、1.全体の空間コンセプトを構想する力、2.全体のかたちや素材を大まかに構想する力、3.詳細の仕上げを決定し実現する力、という3つを総合していうのだと思います。

    一本の木で例えれば、1.と2.が太い幹(基本設計)を成し、そこから3.という枝葉(詳細設計)が伸びていき、空間設計が完成する、というイメージがあると思います。

    それぞれのデザイン会社で、3つのうちでどれが得意で、高い価値を生み出すことができるか、に違いがあり、それが相場価格はない、という結果につながっているのだと思います。

    弊社では、基本として1.→2.→3.と進んでいくのは変わりませんが、自由な発想でものをつくることができるアーティストたちが手を動かして試行錯誤できる工場を持っているので、空間が実現するまでに、かたちや素材の仕上げの質の向上を図ることができます。3.の作業の中で、2.が変化していくことも日常茶飯事です。(1.は変えません)

    つまり、本当によい空間をつくりたいと思ったら、シンプルに一本の木を成すようなプロセスではつくることはできないと考えています。空間は、もっと有機的な生き物なのではないでしょうか。

    上記のような行為も実質的にはデザインに入りますが、制作過程と分離できない部分なので、プロジェクト全体から料金を算出することになります。(最初から、このようなプロセスを見込んでお見積を出させていただき、それを超えないように試行錯誤をする、という方法を取っています。)

    空間が成立することだけが重要であれば、料金は相場価格を設定できるでしょうが、よりよい空間を目指すかぎり、料金には差が出ます。デザインに対する考え方に共感できるデザイン会社を探されることが重要だと思います。

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