ひとつの壁で空間を操作する

アートディレクターの野呂氏が運営する美容室の移転計画。

計画地に選ばれたのは国体道路沿いのビルの2階、区画はい歪な形状をしており南面の窓は通常賃貸マンションなどで使用される引き違い掃き出し窓が3スパンあり外にはバルコニーがある、いわゆる住居っぽい仕様。

美と向き合う場所としては若干不釣り合いなイメージを受けた。
それらのネガティブな要素を一枚の壁でフラットにしたいと考えた、外壁側に沿って白い壁をぐるりと一周走らせ、そこに開口を設け風景を切り取った、さらに収納やセット面など様々な機能を持たせシンプルに構成する。

その壁と外壁までの間に、スタッフルームやスタッフ用トイレ、カラーを調合する場所など裏方機能を集約させる。