今回は和食を主体とした料理教室の出店のブランディングからの提案である。
海外のお客様が来日し、数日間のカリキュラムを受講するという今迄に無い料理教室を構想されていた。
海外のお客様の五感を満足させる事が重要だと考えた。総合的なブランディングを計画しながら、ブランドイメージを構築する為の贅沢で印象的なエントランス空間を計画した。
エントランス中央には盆栽を軸とした立体的な空間オブジェを計画。学びの緊張感と特別感を表現した。
また、マテリアルは杉・タモ・檜・モルタル左官・洗い出し・タイル等の和の素材を採用し、全てが違った質感と色でそれぞれ互いに尊重し合う組み合わせを行った。
エントランスに併設されたサロンは、シースルーのファブリックで区画し茶室のようなイメージを持たせた部屋とした。シースルーのファブリックが心地良い結界となった。
教室のスペースはシンプルで機能的な空間とした。
壁面には和を感じるパターンのタイルを採用している。
調理器機は使用していない時は壁面の収納内に格納できるような計画をした。
こういった意匠的な配慮がブランドイメージを上げる要因となると考えた。