Neo KYOTO 伝統と革新
全国で仕事をさせていただいて感じるインバウンドの需要。
10 年程前から北海道や九州のリゾート 需要からはじまり、
東日本大震災で一旦停滞したあと、5 年程前から再びアジア圏だけでなく
欧米諸国からの滞在型需要が増えています。
閉鎖的な土地柄であった京都も経済的にはインバウンドを中心とした観光で
賑わっているのが昨今の現状です。
京都には平安から続く文化の香り漂う寺社仏閣をはじめ、
格式の高い料亭や老舗旅館など、特別な場所が沢山あります。
そうした中で建築から創り上げる新 しいお店だけに、
文化圏の違う様々な顧客に対して、一過性のフォトジェニックな体験だけで
終わらせたくはないと思いました。
竹や和紙、組み木を取り入れ、どの席からも庭園を望める、
本来の京都らしさが伝わるデザインを心掛けました。
そうして細部のディティールやゾーニングをしっかり行いなが゙らも、
「わかりやすい京都」をコンセプトにSNSで拡散するような、
日本人を含むトラベラーたちの聖地になるようなお店を具現化できたと思います。