■何屋さん？ラーメン屋さんです。

ラーメン店ならぬラーメン店をデザインして欲しい。との依頼。

カウンター8席の小さなラーメン店です。


居抜き物件で、既存は、純和風の商店街にあるような、

お蕎麦屋さんでした。

コスト面を考えると、既存を最大限に利用し、かつ、

以前、ここにあったお店と全く違うイメージにしたい。



カウンター脚の基礎で区切られた厨房区画や設備面は極力、そのまま利用して

内装、外装を大胆にお色直し致しました。


改装などでは、内装のお色直しよりも、

見えない部分の設備面の移設や改装、設置に費用がかかります。

でも、そこは、ちゃんとしておかないと、開店後に再工事にも

なりかねないので、見えない部分ですが重要です。



小さなスペースですので、内装の要所、要所に素材感のある物を使用し

チープなイメージにならないよう、クオリティーを保持。


予算ありきですが、グレード感のない素材で、予算を平均的にするより

抑えるとこは抑え、魅せる所は魅せる素材を使用する事で、同じ予算でも

随分と違った印象の空間になります。

空間のイメージは、お店のグレード感にもつながりますからね。


また、
・限られた厨房スペース
・ワンオペレーション
・お客さんからの厨房内の見通しも良い

と言った状況から、動線を考えながらも、見せたくないものは、

お客様からの死角スペースを作り、設置。

小さなスペースでも、逆にそういう部分を設ける事で

店内はすっきり見せる事ができます。

必要最低限の物は、ワンアクション、ツーアクション無いで作業できる

ようにしました。



後付けのイメージコンセプトですが・・・

ニューヨークに有ったら、こんなラーメン屋さん。かな・・・と。


お店の前を通ると、連日、外で待っているお客さんの列が！

もちろん、提供される味やサービスがそうさせているのでしょうが

デザインした者としても、有り難くも嬉しい光景です。