■大正時代の町家をゲストハウスに

京都の観光地にある古い町家。
オーナー様のおばあ様が、以前に旅館をされていた町家で、
大正時代の建物です。

どこか懐かしい、空気感があり、長い間止まっていた時間を再び動かす計画となりました。

海外のお客様も多いエリアということも踏まえ、
また、建物の持つ懐かしい空気感をできる限り残した、
大正ロマンをコンセプトにしたゲストハウス。

綺麗になり過ぎてもダメ。そのままでもダメ。
良い塩梅のラインを探ってのスタート。

それぞれのお部屋にも、さらに「遊郭」や「夢二」などテーマを作り
建具や家具や照明などの装飾品は、もともとお持ちだった年代物の物と
骨董屋さんなどで、その時代の物を揃えました。

オーナー様が、また、とてもこだわり屋さんで
「○○で良い照明が見つかりました！」・・・と一緒にお店に見に行く。
「インターネットでこんなの見つけました！」・・・と確認したり、さらにリサーチしたり。
まるで宝探しのようにして見つけた物が、このお宿にございます。
私も、今まであまり触れなかった古材の良い勉強になりました。

建物自体は、築年数も経っているため、歪みや劣化などが見られ
細かな所で色々と発生しましたが、数寄屋の大工さんの力を借りたり、また
オーナー様の思い入れもあり、オーナー様のDIYの部分も含め
新しいゲストハウスには古き良き時間が今の時代にも流れております。