人それぞれ異なるように、サウナ体験も十人十色の楽しみ方がある。そこで視覚/聴覚/嗅覚(光/音楽/アロマ)という人間の持つ3つの感覚を好きに選択できるサウナを提案した。個室内は自分の好きな光を選択でき、それぞれ照明の配置・照度・色温度が異なる3種類のパターンを用意して好みに合わせて切り替えることができる。照明が変われば、空間の捉え方も変わり、好みの空間を選定できる仕掛けとなっている。
またラウンジとレセプションの家具、什器にはサウナ室に欠かせない木材を引用した。それらは国産木材の檜(高知県ゆすはら町産)を利用し、製材された木材の魅力をそのまま見せるデザインとなっている。

撮影　黒岩翼