Kabuki Gateは、歌舞伎の世界観を世界に発信していく体感型ギャラリーと、選りすぐりの歌舞伎関連商品を集めたショップの2つの顔を持った、今までにない新しいコンセプトの施設として、成田国際空港第１ターミナルにオープンしました。

Specialnormal Inc.は、空間デザインから、商品・ディスプレイ開発まで、幅広いデザインディレクションに携わりました。

まず、空間全体の構成については、日本的な縦格子をモチーフとして取り入れる事により、モダンでありつつ日本的な美しさを表現し、ギャラリーとショップの2つの機能を1つの空間にシームレスに共存させました。

体感型ギャラリー部分に当たる、木の縦格子面には、歌舞伎のシンボルカラーとも言うべき、定式幕に使用される黒・柿・萌葱を順に配色し、Kabuki Gate前を往来する多くの空港利用者の目に、それぞれの色が印象的に飛び込んでくるようなデザインとしました。
また、縦格子の木材のあたたかみと、定式幕の色みを引き立たせる様に、朱漆を思わせる鏡面の大きな柱をアクセントとして取り入れました。

さらに、ギャラリー用衣裳ディスプレイとして、実際に舞台で使用されていた衣裳の魅力を存分に伝えられる様に、自由にポーズを取ることが出来るマネキンも開発しました。このマネキンディスプレイは、日本の四季に合わせ3ヶ月毎に衣裳替えが行われる為、お客様には、衣裳の変化とともに、日本の四季を体感して頂けるようになっています。

この他、ギャラリー備えつけのタブレット端末にインストールされた専用「Kabuki Face Photo Booth」で、自分の顔写真と隈取を合成し、その写真を自分のスマートフォンなどに送ることで、簡単に楽しい歌舞伎体験を持ち帰ることができるようになっています。

この体感型ギャラリー併設のショップでは、歌舞伎をより現代的な視点と解釈によりデザインされた、
Kabuki Gateオリジナル商品を購入することができます。

このように、Kabuki Gateは、はじめて歌舞伎に触れる海外のお客様にも、本物の歌舞伎の魅力を体感いただける空間となっています。