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ダクト火災を未然に防ぐ!【飲食店の換気扇を大掃除する際のポイント】

Photo by 画像素材:PIXTA

乾燥しやすい季節に注意したいのが、ダクト火災などの原因となる排気設備の油汚れです。換気設備が汚れることで、事故が起きやすくなるだけでなく換気効率が低下したり害虫が発生したりする恐れもあるでしょう。


普段から気をつけて掃除していても、油を多用する飲食店の場合、どうしても汚れは蓄積されてしまいます。そこで、今回のテーマは「飲食店の換気扇を大掃除する際のポイント」。種類別の換気扇掃除方法や専門業者に依頼した場合の費用相場、清掃業者の予約が取りやすい時期まで説明しますので、ご参考にしていただければ幸いです。


換気扇を大掃除する際の基本的な流れ


飲食店の換気設備にはさまざまな種類があります。ここでは代表的な「天井換気扇」「プロペラファン」「レンジフード」の掃除手順について説明します。


<天井換気扇>

天井換気扇は、天井に換気口を設け、天井裏にダクト配管して排気するタイプの換気設備を指します。天井換気扇の掃除方法は次の通りです。


1.吸気グリルを軽く拭き掃除し、取り外す

2.フィルターを取り外す

3.フィルターの埃を掃除機などで吸い取る

4.埃の取れたフィルターを、洗剤をつけたスポンジで洗う

5.フィルターを十分に乾かす

6.フィルターをもとの通りに取りつける


洗剤はキッチンで使う中性洗剤などで問題ありません。油汚れが目立つ場合は油汚れ用の洗剤を使うのも良いでしょう。「マニュアルが存在せず、フィルターの取り外し方がわからない」「汚れがこびりついてしまい取れない」などの場合は無理に自分で掃除せず、専門業者に依頼しましょう。


<プロペラファン>

プロペラファンは、壁に取り付けられている扇風機の羽のような形をした換気扇です。家庭でもよく見るタイプだといえるでしょう。プロペラファンの掃除方法は次の通りです。


1. プロペラを取り外す

2. 割りばしなどで大きめの埃を取る

3. ぬるま湯に洗剤を入れ、プロペラをつけ置きする

4. 30分程度つけ置きしたプロペラをスポンジで洗う

5. プロペラを水ですすぐ

6. プロペラを十分に乾かす

7. 洗剤をつけた雑巾で換気扇本体の汚れを落とす

8. 換気扇本体が乾いたらプロペラをもとの通りに取りつける


プロペラファンは電化製品なので、掃除の前に電源を切ることを忘れないようにしてください。また、換気扇本体にスプレータイプの洗剤を吹きかけると故障の原因になります。面倒でも雑巾などに洗剤をつけて拭き取るようにしてください。


<レンジフード>

レンジフードは、キッチンのコンロの上にある屋根のような形をした換気扇です。レンジフードの掃除方法は次の通りです。


1. グリスフィルター・オイルポット・シロッコファンなどを取り外す

2. ぬるま湯に洗剤を入れ、取り外した部品をつけ置きする

3. 20~30分つけ置きした部品を水ですすぐ

4. 部品を十分に乾かす

5. 洗剤をつけた雑巾で換気扇本体の汚れを落とす

6. 換気扇本体が乾いたら部品をもとの通りに取りつける


プロペラファンの場合も同様ですが、部品の取りつけは部品や換気扇本体が十分乾いたのを確認してから行いましょう。


ダクトまわりの清掃は業者に依頼すべき?

Photo by 画像素材:PIXTA

換気扇やダクトまわりの清掃について考える際、「自分で掃除するのと専門の業者に依頼するのとどちらが良いのだろう?」という疑問を持つ飲食店オーナーの方も多いはず。「業者に清掃を依頼すると費用が高額になるのではないか?」と不安に思う方もいるでしょう。


大人数に向けた料理を長時間作り続ける飲食店の換気設備は、家庭の換気扇と比べ油汚れが付着しやすくなっています。また、日々の汚れが溜まることで、こびりついて落としにくくなっているケースもあります。つくりが奥まっており手が届かないことも考えられるため、掃除しやすい業務用換気扇を導入している場合を除き、定期的に清掃業者に掃除を依頼することをおすすめします。業者にダクト周りの清掃を依頼した場合にかかる時間は3時間前後です。


ダクト周りの清掃を業者に依頼した場合の費用相場

ダクト周りの清掃を業者に依頼した場合、費用の相場は次の通りです。


  • 換気扇(プロペラファン・レンジフード)のみ:10,000円~
  • ダクト周り:30,000円~
  • キッチン全体:60,000円~

費用は換気扇の数やダクトの大きさ、キッチンの広さなどによっても異なります。広いキッチン全体を掃除する場合、200,000円程度かかることもあるでしょう。必要に応じて利用を検討してください。


清掃業者の予約が取りやすいのは年明けの閑散期

清掃業者への依頼頻度は半年~1年に1回程度が良いでしょう。中華料理店や揚げ物メインのお店など、油汚れが気になる店舗の場合は3~4ヶ月に1度程度、大規模な清掃を行うことをおすすめします。


1年の中で最も清掃業者の予約が取りやすいのは年明けの繁忙期を過ぎた1月下旬~3月中旬あたりです。逆に大掃除シーズンの12月や引っ越しシーズンの3月後半~5月初旬は予約が取りにくいので気をつけてください。専門の業者の助けを借りることで、ダクト火災などに繋がる換気設備の汚れを徹底的に落とすことができます。


また今後、店舗の立ち上げや改修を行う場合には、手入れのしやすい排気設備を導入するのもおすすめです。専門業者と相談をしながら、店舗の環境に適した設備を探してみてはいかがでしょうか。



あわせて読みたい: 飲食店の厨房を掃除するコツとは?【壁材ごとのポイントと注意点】

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