大阪の中之島にシェアオフィスco-baは計画された。
co-baの入る中之島リバーサイドビルディングは、東大安田講堂の設計者として知られる岸田日出刀の設計によって1965年に建てられた。また、2016年に登録有形文化財として登録された名建築ある。
co-baは若手起業家やクリエイターをターゲットとしたシェアオフィスである。
互いに意気投合して協業しながら新しいビジネスを生み出すような場を目指して設計されている。よって個の空間ではなく、開かれたスペースを計画した。
高速道路の橋脚を模した構造をもち、ファサードから柱を無くし、連続する窓が特徴の建築である。その意図を取り入れた内装計画を行った。
区画は細長く、左右シンメトリーな空間である。スケルトンにした天井の窓際左右には木を組んだグリッドオブジェをはめ込んだ。窓の連続にリンクしインパクトある意匠天井が実現した。照明の当て込みにより、より立体的なオブジェとなった。
また、この天井は地上の道路から見上げた際に非常に効果的な視認性を確保する効果を狙った。
中央にはペンダント照明の連続と、窓際デスクにはアームスタンドを計画し、光の要素が特徴的な内装空間とした。