私たちが創業以来常に変わらず考え続けていること。

それは、人にとっていつの時代にも変わることのない
心地よい空間とはなにか？ということです。

一度建てた建物は使い捨てという訳にはいきません。
安易に壊されることのない、長きにわたって愛され続ける空間であるために必要なことは。
その空間に暮らす人、あるいはその空間を利用する人にとって、
心地よいと感じられる場所や時間を作ることだと考えます。

私たちがつくるのは、その器となり得る建築物です。
建築を外部から閉ざすための箱としてではなく、内と外を繋ぐこと、
緑や風、光や水を室内にいても感じられるよう心がけています。

それは、我々が心地よさを感じるものは、自然と共にあるという想いからです。
内なる場から外へと手順を踏んで、係わりをデザインしていくことで、
思いもよらず得られる自然の営みや恵み。さらに共生していくことで知らされる摂理。
心とモノを共生させながら空間を創る行為の楽しさや厳しさを私たちは日々感じています。

日常的なデザイン作業の積み重ねではありますが、
人が自然の営みに逆らうことなく過ごすことのできるように。
そんなささやかな積み重ねが、人の心を豊かにしてくれると信じています。