奥行0.9m、全長26mの生活雑貨店

京都市街地より西方の郊外型ショッピングセンターの中にある生活雑貨店の計画です。敷地は専門店モール内2階の奥行5m全長26mの細長い島区画でした。
私達が提案したのは奥行きがわずか0.9ｍで全長が26mある店内と、残りの部分を店外とした店舗です。
区画内の柱を利用してその間に２枚の薄い壁を建て、通り抜けできるようにいくつかアーチ状の開口を開けました。お客様に店舗を横切ってもらうことを意図すると同時に、アーチが連続することで様々な店舗が連なったようなイメージを持たせました。店内と呼ばれる場所の奥行きを極端に圧縮しアーチ状の開口を開けることでバザールのような奥行0.9m、全長26mの店内と、それ以外の部分に店外ができ、他の店舗には見られない賑わいと新鮮さを演出します。
日々訪れられるお客様に対して来るたびに何か変化がある、違った見え方や新しい発見がある、ついいつも寄ってしまう。そんな生活雑貨店を目指しました。