1. トップ
  2. デザイン事例を探す [ 事例一覧 ]
  3. 酒処 保科
クロノバデザイン株式会社
東京都渋谷区神宮前6-19-1 2F
×

酒処 保科

サケドコロ ホシナ

クリップする
(クリップ済) 一覧へ

店舗概要

  • 東京都港区新橋5丁目15−2 ル・グラシエルBLD
  • 新橋
  • 居酒屋, 和食
  • 16.47 坪

担当者

ChronoBa Design

この事例のコンセプト

◤◢ クロノバデザイン ◤◢「そこにしかない唯一無二の空間デザインをつくるONE & ONLY」のクロノバデザイン施工事例。空間のトータルプロデュースからブランディング、プロジェクトマネジメントや細部のデザインにいたるまで、ワンストップで空間デザインを行う体制を保持。経験豊富なプロデューサーがオーナーと同じ視点に立ち一緒に事業構想を構築するパートナーとなって施工しました。

𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣信州松本を新橋で味わう居酒屋𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣

事の始まりは、2022年2月10日(木)開催、飲食店.COM主催WEBセミナー「さぁ、やるぞ!afterコロナ時代のお店づくり」に当社代表が講師として登壇し、「つぶれないお店のつくり方」について講演したことです。
70~80人くらいの参加者の中にこの度お店をつくらせて頂いたオーナーがおられたようです。
セミナー後来社され、今までの経歴と今後つくりたいお店の夢について語って頂きました。その時は、物件も予算もオープン時期も決まっておらず、ただ、やりたいお店のイメージだけは決まっていました。大学時代を過ごした信州松本の温かいイメージの空間で、自分の手料理を振る舞う、仲間内から広がるような居酒屋をつくりたいとのことでした。
私たちは、その始まりから、オーナーのその人となりに惹かれ、そしてその目指す”居酒屋”に共感しました。そしてオーナーも、初回から「御社にお任せする」と言っていただいたことで、安心して全面的なサポートが取れることとなりました。

さて、そこから物件探しが始まりました。
オーナーが探してこられた物件を、一緒にいくつか見て回りました。
現地調査をした上で、各物件のメリットとデメリットを率直に伝え、可能性のある物件については詳細の調査なども行いました。
何件かの物件について、スルーした後、今度は新橋で良い物件を見つけたとのこと。
行ってみると確かに新橋ですが、飲食街とは少し外れたエリアで、元々駐車場だった物件でした。オーナーは、設備的に可能でさえあれば、ぜひここでやりたいとのこと。
こういった施主自身がピンときている物件が一番良い物件です。
そうはいっても元々駐車場ですから、設備面の不安があります。実際調査すると、いくつかの小さくない問題も見つかりました。しかし、当初からしっかりとした協調関係が築けていたこともあり、オーナーとビル側、不動産会社などとの折衝もスムーズであったことから、問題を一つずつクリアし、無事進められることとなりました。
(※これらのエピソードは、初出店の方にも参考になると思います)

さてここからがやっとお店づくりです。
松本をテーマにした居酒屋です。
偶然ですが、山好き、スキー好きな私たちにとっても松本は大変愛着のある街。
そして松本は、いわゆる松本家具に代表される「民芸」が根付いている街です。
実は最近クリエイター同士では「民芸」について語ることが大変多く、そういったお店づくりを久しぶりにやれたらいいなと思っていた時でもありました。
早速、松本の歴史や全国の民芸など当社の得意とする地理的、文化的リサーチから始めました。
当社では、表層だけのデザインではなく、できる限り本質的なデザインをするためにそういったアプローチを行います。打ち合わせ過程は、本当に楽しく順調に進みました。この頃には奥様も加わり皆で一緒に創っていく喜びを感じました。
そうやってできたデザインの提案も、最初から喜んでいただき、そして、こうしたいああしたいとご要望を加えながら、どんどん良いものになっていきました。
また、オーナー夫妻には、松本家具や、食器など、デザインの肝となる部分の選定や手配も行って頂きましたので、「私たちがデザインした」というよりもお二人の夢のお手伝いをさせて頂いた、という感じです。
(のれんはオーナーのお知り合いの方が作ってくれました)
とはいえ、少し私たちのこだわりもご紹介いたします。

大事なファサード(正面外観)は、格子から漏れる光によって、中の様子をさりげなく外部に伝えられるように。
100年は経とうかという立派な蔵戸を調達、加工し、圧倒的な存在感のあるものになりました。
人通りと少し離れた立地も余計にこのデザインを引き立てています。
良いお店には、アプローチも大事です。あえてクランクさせて期待感を高めます。
その壁も、本来、蔵がそうであるように、白い漆喰調の壁にしました。
”味のある空間”とは、直角や直線などなく、どこか手触り感の優しい雰囲気を持っています。
それを意図するために、角を丸くしたり、縁のアールをとるなど、年配の左官職人の手仕事で丁寧にならしてもらいました。

もちろん内装もこだわりたっぷりです。
カウンターやテーブルは栗の木を使いました。
一般的には店舗で栗の木を使う機会が少ないのですが、信州では古代から多く植わる栗の木を使うことが多いのです。
実際に使ってみると、色も入りやすく木目も出やすい。何よりも最初から使い込んだような味があります。そして、あらゆる壁、木材なども、味わいを出すためにエイジングの技術を使いました。
造りつけの家具も松本家具を研究して、それらしく造っています。

全てにおいて味のある、世界に二つとない素敵な居酒屋になったと思います。

この事例を手掛けた会社の概要

社名
クロノバデザイン株式会社
この会社をクリップ
(クリップ済) 一覧へ
所在地 東京都渋谷区神宮前6-19-1 2F
電話番号 0037-6411-003-246
外部リンク
担当者 小野
業種・業態 デザイン・設計&施工・工事
坪単価
建築設計 - スタッフ数 30名

この会社にお問い合わせ

0037-6411-003-246

デザイン会社への営業行為は固く禁止いたします。

この事例をクリップ
(クリップ済) 一覧へ