新規開業される脳神経外科・内科の内装設計プロジェクト。場所は湘南の海や鎌倉と程近い藤沢市鵠沼にある建物の１階、路面店である。
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沢が多いという立地や鎌倉時代には藤沢次郎清親が居住していたということから由来したと言われている地名「ふじさわ」。
湘南の海や山々といった自然豊かな土地で、江ノ電が結ぶ鎌倉~ 藤沢には多くの寺院や蔵があり、風情あるまちづくりがおこなわれている。
施主から「和」を感じるクリニックにしたいと話を受け、素材はもちろん、家具のディテールやサイン、展示するアートにもこだわった。
待合の天井や壁には珪藻土を使用し、表情豊かな仕上げを施した。一部の壁に海を彷彿とさせる深い青色で、釉薬が海面の煌めきのような表情のセラミックタイルをセレクト。また窓際のパーテーションには障子をイメージし、和紙風アクリル「ワーロン」を使用した。
お手洗い前の通路正面壁にはSTUDIO PREPAのクリアガラスと銅などの金属が混ざったガラスアートを設置し、涼しげな印象を与えている。またサインにも紺色と朱色そして混ざり合った紫の色彩で和な印象を持たせている。
カウンター待合正面の壁にはスプルース材で製作したオリジナル木製アートを設えた。線を重ねたようなアートは時間の経過によって刻一刻と変わる外光が生み出す陰影を楽しんでほしい。
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CT室には藤沢の山々や湘南の海をイメージし、フランスを拠点に展開する壁紙ブランド「La Touche Originale」の水墨画のようなクロスで一面をいろどっている。
検査で緊張をしている患者を少しでも和らげられる空間になればと願っている。