"思い出が溶けあう大人の溜まり場”

東京メトロ門前仲町駅から徒歩3分にあるミュージックバー

門前仲町という街は富岡八幡宮を中心にお祭り事が多く、地域の繋がりが強い。
オーナーの要望は「若者をターゲットにしつつも、地域住民の溜まり場にもなるような暖かさを感じる空間にしたい」という事でした。

オーナーが考えた店名の「ナイトオンザプラネット」は、
ジム･ジャームッシュが1991年に手がけた映画のタイトルであり、
その映画を題材にクリープハイプが2021年に作曲した曲のタイトルでもあります。

少しノスタルジックで、どこか切なくありふれた思い出を連想する映画と曲のイメージを意識して、
空間のテーマは「思い出が溶けあう大人の溜まり場」としました。

シンプルなレイアウトと、黒/グレージュで統一した素材でモダンな雰囲気を作りつつ、
アクセントにアンティークなディテールを加えながら空間を構成することにしました。
また、照明や人の影がぼんやりと混じり合うよう、床/天井/カウンターなどに光沢のある仕上げを採用しています。

モダンでありながらどこか懐かしさを感じる、思わず通ってしまうような敷居の低さ。
ありふれた夜の片隅で、だれかの思い出に残るバーを目指しました。