本案件は国立駅の駅前、新築ビル4F&5F。2層を活用した児童思春期・精神科のクリニックである。
初めから決まっていた、ペンギンクリニックという名前を伺い、本プロジェクトをデザインするにあたり一つのストーリーを作成した。
冒頭は「ここは、ペンギンのいる診療所…」から始め、絵本の中に入り込むようなコンセプトを作成し、5Fの受付を陸地、4Fの診療室を海中に見立て、患者さんの心理ハードルを下げるような空間デザインとした。
また、主な利用者さんは児童とのことで、空間に楽しさと柔らかさを強調するため、なるべく角をなくし丸みのあるデザインとし、4Fの診察室は海の中をイメージしてグラデーション塗装を施した。
ここに訪れる利用者さんが緊張せず、相談しやすく、心地よい環境を目指した。