国道一号線沿いに位置するイタリア料理店「novel」は、訪れる人に特別な時間を提供するためのデザインを目指しました。目指したのは、いい意味で従来のイタリアンらしくない、モダンで洗練された外観です。シンプルでありながら目を引く、通り過ぎる人々に「何か素敵な店ができた」と感じさせる佇まいを追求しました。

デザインの核となるのは、連続して連なる横長の窓です。外観・内観の双方でその設置高さに細心の注意を払い、中の様子がすべて見えてしまうのではなく、良い具合に見え隠れする「ちょうどよさ」を検証しました。この工夫は、お店への期待感を高め、お客様の口コミを通じて良い縁が広がっていくことへの願いを込めています。

内装は、グレートーンを基調としつつ、温かみのある木目をプラスすることで、モダンでありながらもリラックスできる柔らかい空間を実現しました。間接照明が心地よい落ち着いた明るさを演出する店内は、肩ひじ張らずにお料理を楽しんでいただくというお店のコンセプトを、デザインの面から支えています。