アリゾナの荒野がキーワードでした。

壁面のセット面の装飾は、荒野で使用されるテントをイメージしています。帆布と牛革を組み合わせて特注で製作したものです。同じくミラーも革ベルトでハンギングする仕組みとなっていて、まるで荒野でグランピングをしているかのような雰囲気に仕上げました。その隣にある調剤スペースには、荒野特有の砂岩を積み上げた壁を表現しています。発泡スチロールで下地を組む製法で作られていて、テレビ業界でよく使われている技法を採用しました。植栽はもちろんサボテンを選び、より荒野の雰囲気を彷彿とさせてくれています。また、家具には荒々しさを表現するために凹凸の激しい古材を使用。一方で全体的に野暮ったくなりすぎないよう、黒を使用し空間を引き締めているところがポイントです。