お客様に対する思いを非常に大切にされている会社でしたので、平面レイアウトをしている段階で、導線、エンドユーザーやスタッフの目線等を非常に意識して空間設計をしていきました。通常は経営的判断で、物件の坪数や家賃に対して席数を決めていくのですが、お客様の居心地の良さを優先してレイアウトをしています。

お店に入るとまず特徴的な待合スペースがお出迎え。一本の木を軸にして、周りを囲うように順番待ちの人が座れる仕組みになっています。まるでその一本の木がこの会社で、この会社の姿勢に対してファンになったエンドユーザーがその周りを囲み、支え合っているようにも見えてきます。

全体の雰囲気については、海を感じるテイストをテーマにまとめていきました。白をベースに、ポイントでブラウン系の古材を合わせています。古いビルだったため、窓面のサッシも劣化していたのでそれを隠すように窓全体に格子を設置しています。