鹿島臨海工業地帯に位置する神栖市、本クライアントとはいくつかの店舗をご一緒させていただいています。
目的を持って来店する地域ですので、ファサードは然程目立たせる必要はなく、逆にプレミアム感を演出すべく店名はさらりと視認させる程度にし、店内の雰囲気で特別な空間を演出することにしました。
来店した瞬間に印象を与えるべく、店内へ通づるエントランスの間は円卓のブースの外壁でアールの動きを与え、樽や鉄のアートワーク、業態を匂わせる壁画など密度の濃い演出から期待度を高めることを目的とし、ドリンクカウンターや厨房で食の動きを感じてもらいながら各客室へと広がる視界を演出しました。
この街には和食系居酒屋は多いが洋食系が少なく、洋食店し過ぎる雰囲気を出してしまうと敷居が高く感じらてしまい入りにくくなってしまうという懸念点があったので、木素材を基調とした落ち着いたベースの中に、天井画や照明、アートワークなどを随所に施し、十兵衛オリジナルの独特な世界観を構築しています。