表参道の華やかな街並みの路地裏に、ポツンと取り残された古い家屋。昭和の佇まいをそのまま纏った木造二階建ての建築。 その家屋を取り巻いてきた時代や歴史を感じさせる"あるがままのよさ"を生かすというかたちで、このプロジェクトは始まった。
"古き良き文化の継承と、未来への挑戦"。"和とフレンチの融合"これらの相対する要素を融合させることをデザインコンセプトとして、店内構成を行なった。 オーナーの中田氏、シェフの木本氏の要望もあり、店の外観はあえてそのままとした。 店内を案内するサインも演出もない、その家屋に足を踏み入れると、そのギャップに驚く。 華美な装飾をさけ、洗練された空間が広がる。照明は極力落とし、都会の喧騒から離れ、洒落た雰囲気を醸し出す。 メインのBig Counterは、木本シェフの拘りだ。一枚の大きなテーブルを介して、お客様との距離や心の繋がりを大切にしたいとの思いから、この仕様とした。 洗練された空間で、心あるおもてなし。大切な人に紹介したい、と思わせるお店となるに違いない。