●プロジェクトの概要●
コザクラデオデンは恵比寿に構える「アートと食事を同時に楽しむおでん屋」をコンセプトにしたレストランです。テナント空間は有効面積最大限とるため柱型や梁型が室内に露出していることが一般的です。多くの場合その凹凸により店舗デザインが制約されます。コザクラデオデンではその凹凸をアートの展示用壁や間接照明の形に利用しています。私たちはテナント形状を「魅力」と捉え、テナントの条件を最大限デザインとして活かす計画を模索しました。描きおろしアートがコンセプトカラーであるティファニーブルーと調和し、新しいおでんの楽しみ方を表現するレストラン空間です。

●プロジェクトの経緯●
弊社事例に掲載されている「牛だし　おでん酒場cozakura」に続く2号店プロジェクト。居酒屋モデルの既存店と違い、レストランモデルの新店舗のご依頼です。元々はトラットリア（イタリアンレストラン）で、バーカウンターなどの既存設備を最大限活用しつつ、大人な雰囲気に仕上げました。元々トラットリアだったため大型のワインセラーが2台配置されていましたが、その場所は丁度良いビールサーバールームと作り変えることができました。６つのビールタップからは店長セレクトによる特徴的なクラフトビールが提供されます。

●プロジェクトを終えて●
このプロジェクトはティファニーブルーをテーマカラーにしたデザインでまとまりました。ご依頼当初にはそのお題は無く、デザインの途中でご依頼者様から「女性とのデートをターゲットとし、ティファニーブルーカラーをテーマ色にした大人なレストランにしたい！」とご相談いただきました。インテリアデザインにおける「強い色の指定」は大きな課題となります。いろいろ悩んだ結果、「描きおろしのアートに差し色指定」することと、サインやロゴデザインに「ティファニー感」を出すこととしました。その結果、「大人な雰囲気を演出するアクセサリー」のようなデザインソリューションが導けたと思います。弊社の応用力により設計スケジュールの遅延は発生しませんでした。