建物が既にビンテージであるため、建物に抗わず、本来持っていた魅力を高める引き算を設計の要としています。
パンとお菓子という西洋文化を日本家屋というフィルターを通して、日本人にはどこか懐かしく、海外の方には「下町の古民家で出会うParis」として国際色豊かな上野桜木にフィットしたデザインとしました。
一際目を引くカウンターには栃木県那須の銘石「芦野石」を使用し、ダイナミックな割り肌が陳列されるパンの美しい表情とリンクするようデザインしました。
売り場は広くはありませんが、地名に因んだ桜模様の襖の「京からかみ」や、シンボルツリーの真柏など、小さいお店ながら見所満載です。