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一級建築士事務所こより
京都府京都市中京区末丸町541-36-501
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Mountain Mover Cafe

マウンテンムーバーカフェ

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店舗概要 Mountain Mover CafeのHPへ

  • 東京都墨田区亀沢2-10-7
  • 両国
  • CAFE
  • 31 坪
  • スケルトン
  • 2025年工事完了

担当者

中村 菜穂子

この事例のコンセプト

Mountain Mover Cafe
設計:一級建築士事務所こより
用途:軽飲食店
敷地:東京都墨田区亀沢2-10-7
竣工:2025.04
施主:MOUNTAIN MOVER COFFEE
施工:DAYS(山﨑大輔)
照明計画:ModuleX
石材・植栽:楓景
左官:さかん済水
無垢天板:秋友家具製作室
協働:アトリエソルト
写真:臼井淳一

雲南の力強い土地の表情と、1杯のコーヒーに込められた繊細な味わい。
その両極の魅力を体感する場として、Mountain Mover Coffee の旗艦店を設計しました。

場所は東京・両国。
雲南スペシャルティコーヒー専門ブランドが掲げる“想い”を、空間というかたちで立ち上げた直営店です。
訪れた方が、視覚・味覚・五感すべてでコーヒーを体験できる場を目指しました。

空間は、ゆとりあるミニマルなレイアウトを基盤に構成。
視覚と味覚を切り離さず、コーヒーそのものに集中できるよう、装飾は最小限に抑えています。

新設のコンクリートカウンターを中心に、表情豊かな上海レンガ、複数の左官仕上げ(洗い出し・金鏝モルタルなど)、天然石やステンレスといった異素材を、グレートーンで統一。
質量の異なる素材同士を重層的に配置することで、空間に奥行きと気配をもたらしています。

中央の島状のモルタルベンチには、温暖な地域を思わせる植物を添え、訪れた瞬間に生産地の空気や温度がふわりと漂うような感覚を目指しました。

全体的に左官をベースとした仕上げとすることで、内部にいながら、どこか地面に触れているような感覚や、外部の気配が立ち上がる空間を意図しています。
都市的で人工的な東京の街並みと対比するように、むしろ店内の方に“外”を感じさせる、そんな静かな反転性を表現しました。

東京という新陳代謝の早い都市において、10年後でも古びることなく、魅力を重ねていける空間を目指し、シンプルな構成と、時を重ねられる仕上げを選びました。

設計にあたっては、深圳にルーツを持つ施主の想いや、ブランドの哲学を丁寧に汲み取り、対話を重ねながら形にしています。

「わざわざ足を運びたくなるカフェ」として。
ここでの時間が、コーヒーの新しい魅力に出会うきっかけとなれば幸いです。
石や素材の記憶とともに、訪れる人の心に静かに残る場所となることを願っています。

この事例を手掛けた会社の概要

社名
一級建築士事務所こより
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所在地 京都府京都市中京区末丸町541-36-501
外部リンク
代表者 中村 菜穂子 担当者 中村 昌彦
業種・業態 店舗デザイン・建築設計・リフォーム・リノベーション
坪単価
建築設計 可能 スタッフ数 2人
資格・許認可 中村 昌彦 一級建築士 (第335943号)

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