「場」と「コト」を提供する市場

遠い過去の記憶を思い出して、ノスタルジックな気持ちになる時、どんな情景が浮かぶでしょうか。私たちの世代くらいまではまだ駄菓子屋があって、家族と子供の頃に近所の駄菓子屋によく行ったね、なんて他愛のない思い出話をします。
時代は移り変わり、現代の子供が大人になったら、「あそこのショッピングセンターによく行ったよね」というやるせないセリフになるのかな〜笑　というような会話をクライアントと幾度も重ねて、そんな価値観の共有をプロジェクトの軸にして考えていきました。
クライアントの会社の主な事業は、野菜の生産者さんからお店などに食材を届ける物流会社です。空間は元々あったプリミティブに近い目立たない存在感にしているが、壁や素材感をほんの少しだけ調整し、什器や商品棚を選定するコトで、「物流」をさりげなく匂わせています。