花屋の開業に必要なものとは？【必要な準備や手続き、開業資金などもご紹介】

日々の生活に潤いを与え、大切な人への華やかなプレゼントにもなる花。「お客様を笑顔にしたい」「みんなの生活を美しく彩りたい」という思いから花屋の開業を考えている方もいるのではないでしょうか？ そこで、今回のテーマは「花屋の開業に必要なこと」。必要な届出や開業資金の目安、所持しておくと便利な資格などについて説明します。

花屋を開業するために必要な役所への手続きは？

花屋を開業するためには、以下の書類を税務署に提出する必要があります。

①個人事業の開業・廃業等届出書

②所得税の青色申告承認申請書

①の「個人事業の開業・廃業等届出書」は新しく事業を起こす方全員が届け出る必要のある書類です。開業から1か月以内にお店を開いた地域を管轄している税務署に提出しましょう。②の「所得税の青色申告承認申請書」は提出必須の書類ではありません。しかし、税金を納める際に特別な控除が受けられるため、できれば提出しておく方が良いでしょう。「所得税の青色申告承認申請書」は原則としてその年の3月15日までに提出する決まりになっているので、期限を忘れないよう気をつけてください。

花屋を開業するために必要な資格やおすすめの資格は？

花屋を開業するために必須の資格はありません。しかし、所持していると営業を続けていく上で武器になる資格はあります。たとえば、フラワーアレンジメントや生花のデザインに関連する資格としては、次の2種類が有名です。

＜フラワー装飾技能士＞

1～3級にレベル分けされている国家資格。各都道府県の職業能力開発協会による検定試験に合格すれば資格が付与されます。

https://www.flower-soshoku.tokyo/

※東京都の例

＜NFDフラワーデザイナー＞

1～3級までレベル分けされている民間資格。日本フラワーデザイナー協会公認のスクールに通って試験を受ける必要があるため、高い認知度や権威性があります。

http://www.nfd.or.jp/lisence/

「プレゼント用の華やかなフラワーアレンジメントを売りにしたい」、「店舗でフラワーアレンジメント教室を開催したい」と考えている場合は、ぜひ取得を検討してみましょう。

また、色とりどりの花をさまざまな色のリボンやラッピングペーパーで飾りつける際にあると便利なのが色彩系の資格です。「色彩検定」や「カラーコーディネート検定」など、主催団体やレベルの異なる検定がいろいろあるので勉強し、ぜひ洗練されたラッピングに活かしてください。

花屋の開業資金はどのくらい必要？

自宅での開業なのか、新たに店舗を借りるのか、どの程度の広さの店舗にするのかなどによって必要な資金は異なりますが、花屋の開業には最低でも200万円程度はかかると考えられています。400万円以上は少なくとも必要という見立てもあるので、余裕をもって準備した方が良いでしょう。

花屋の場合は、数多くの種類の花を店先に並べられた方が売上に繋がりやすいため、あまり狭い敷地での開業はおすすめしません。少なくとも30坪前後は欲しいところです。また、花を長持ちさせるための什器類も充実させる必要があるため、中古品を利用するなど費用を安価に抑える工夫が必要。月々の運営資金としても、100万円前後は見込んでおいた方が良いでしょう。良い花を安く手に入れるための仕入れルートの開拓も重要です。

花屋の開業には物件選びや内装デザインも大切

花屋の開業には物件選びや内装デザインも大切。例えば、日当たりが良く一般的には好まれる南向きの物件は、陽光で花の鮮度が落ちるため、花屋には不向きです。花屋の開業に当たっては、北向きの物件をおすすめします。

内装デザインを決める際は、ターゲット層など店舗のコンセプトを明確にした上で、必ずデザイン会社や内装会社に相談しましょう。水回りの処理やバックヤード管理など、花屋特有の問題もあるため、可能であれば花屋の内装デザインに関わったことのある業者に依頼することをおすすめします。

花屋の開業に必要な資金や届け出に関する知識をしっかりつけ、スムーズな開業を目指しましょう。

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