「“釣り道”を極められているご夫婦が自ら釣った鮮魚をフレンチに仕立てて提供する」という、類い稀なる個性にスポットを当てたデザインです。長年、本物の海味でもてなし続けてきたお店の常連客は年齢層高めということでしたが、今回の改装では、正統派イメージの中に若い世代の心もくすぐる要素もイン。白壁×ブルーのテントの爽やかな外観。船舶用のライトやイカ釣りランプ。外壁にはお店のコンセプトをダイレクトにアピールしたコピーを記して、ロゴはもちろん魚モチーフ。幅、奥行きともに広々と贅沢にあつらえた無垢のカウンターが圧巻の開放的なオープンキッチンは「自分の年齢に合わせてゆったりと楽しんで仕事をしたい」というオーナーシェフのリクエストに応えたものです。カウンターで舌鼓を打つお客様を船の乗客に見立てて、船長であるシェフがその乗客たちの美味しい笑顔を気持ちよく見渡せるような作りを目指しました。