KTX archiLAB
兵庫県姫路市船丘町298-2 日新ビル2F
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姫路第一病院
ヒメジダイイチビョウイン
担当者
-
デザイン担当
松本哲哉 -
デザイン担当
竹内基晃 -
デザイン担当
Farid Ziani

この事例のコンセプト
築56年が経つ総合病院の新築移転計画。(医療施設耐震化整備事業補助金対象)既存病院の隣地に新棟を建て、旧棟を取り壊す。クライアントからは、病院にいることを忘れるような、気分が晴れる美しい建築・空間のデザインが要望された。 ロケーションは兵庫県姫路市、交通量の多い国道沿い。隣地には以前弊社が設計した小さな調剤薬局が建っている。 建物が耐震基準に満たないことから、早期の建て替えを余儀なくされた病院であったが、終わりの見えない建設費高騰が続く昨今、平均的な病院建設費に照らし合わせると予算を大きくオーバーしてしまうことが分かった。しかし病院にとってその意匠は非常に重要なものであり、コストのために諦めるべきものではない。長い建築の寿命の中で、設備などは約10年サイクルで入れ替わり、また内装も傷めば改修し、それらは更新しながら使われていくものである。しかし建築の意匠は、その建築が存在する限り変わることはない。病院の意匠は、訪れる患者、そこで働く人々、周辺地域の住民、病院に関わる様々な人の心理に影響を与える続けるものである。 建物形状はコストを抑えるため単純な平面形状とし、立面も凹凸の無い寸胴型で計画することとした。しかしそれでは外観の印象があまりに重くなってしまう。ファサードを軽やかに見せるため、前面道路に面した建物の隅切り部を階段状にし、重なった薄い外壁の間にスリット状の開口を設け、本のページをめくる瞬間のような軽やかな印象を創出した。外壁を薄い紙のような印象にすべく、外壁素材は均質でシームレスに見せることのできる窯業系サイディングを採用。一般住宅でも広く採用される建材である。またサイディング下地に耐火シート(ケイミュー社製)を採用することで石膏ボード2重貼りを省き、施工負担削減、工期短縮によるコストダウンを図った。内装の天井・壁は大部分をビニルクロスで仕上げ、床もビニル床で仕上げている。数量が多い待合のイスは、箱型のスツールをランダムな高さで組み合わせ、個性を持たせた。
この事例を手掛けた会社の概要
社名 | |||
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所在地 | 兵庫県姫路市船丘町298-2 日新ビル2F | ||
外部リンク | |||
担当者 | 松本哲哉 | ||
業種・業態 | 店舗デザイン/建築設計/施工 | ||
坪単価 | |||
建築設計 | 可能 | スタッフ数 | 9人 |
資格・許認可 |
一級建築士事務所 特定建設業 |
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