「美術館の静謐な空気を受け継ぐ、新たなミュージアムショップ」
1936年に開館した、日本で3番目に古い公立美術館。その歴史ある美術館のリニューアルに伴い、新たなミュージアムショップの設計を担当しました。
弊社の実績をご覧いただき、コンペを経て採用いただいた本プロジェクトでは、限られたスペースの中でSKUを確保しつつ、インテリアが無駄に主張せず、商品が際立つカラースキームを提案しました。最終的には美術館全体のカラースキームを踏襲し、店内の色彩にも取り込んでいます。
具体的には、什器の色を既存壁面に極限まで馴染ませ、商品展示の天板は白く統一。美術館の展示と同様に、丁寧な照明計画を施し、商品の魅力を最大限引き出しています。
什器レイアウトも過度に詰め込まず、自然な回遊動線の中にショップを溶け込ませる設計としました。中央什器を小判型にし、動線に対してやや角度をつけることで、優しく流れを受け止めながら、気づけば店内へと誘われるような空間を作り上げています。