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MYST
愛知県名古屋市千種区春岡2-27-21 2F
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Film 阪神梅田本店

フィルム ハンシンウメダ

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店舗概要

  • 大阪府大阪市北区梅田1丁目13−13
  • 梅田駅
  • 家具・雑貨
  • 20 坪
  • リフォーム改装
  • 2025年工事完了

担当者

篠元貴之

この事例のコンセプト

キャンドルショップ「Film」の百貨店内店舗計画。
阪神梅田本店という舞台で、Filmにとって西日本初出店となる旗艦店である。

百貨店特有の高さ制限や島状区画という制約を受け止めつつ、ブランドの世界観を体現し、回遊性のある構成を目指した。

Filmはこれまで、「月鏡」を据えた1号店のキャンドルショップ、蝋が溶ける軌跡から形状を導いた2号店のカフェバー、連続するアーチ構成によるパスタ中心のカフェバーなど、一貫して「灯りの記憶」やブランドの世界観を空間に昇華する試みを重ねてきた。

今回、百貨店内という“外光を持たない場”であり、
実際にキャンドルを灯すこともできない環境において、「光そのものを素材化する」ことに着目した。ろうそくの火が灯せないからこそ、空間そのものが内側から柔らかく光を放つような設えを志向した。その象徴として選んだのが、琥珀 (Amber)という色合いである。

琥珀は、古代の樹脂が長い時を経て結晶化したものとされ、透明な層の奥に時間が封じ込められた風合いを持つ。

空間全体を、黄色でもベージュでもない、満月のようなアンバーのトーンで満たすことで、外光のない内部空間においても、柔らかく光を纏うような質感を目指した。

中央に据えた大きな什器カウンターは、島型区画の中で古代遺跡の一部のように立ち上がり、空間の核となる存在である。
その周囲には自然と人の流れが生まれ、満ちた月を巡るように、都市の百貨店の内部に、ひとつの天体のような場が静かに立ち上がる。そんな光景を描いた。

1号店の棚の端部に『月の石』を意識した同成分の玄武岩を用いたが、それに呼応するように、クライアントを共同でキャンドルで作ったキャンドルストーンにて棚の端部を支える構成としている。

炎が灯ることはない。しかし確かに光を感じる場として、この空間が、Filmの掲げる「記憶に残る芸術」の一助となることを願っている。

この事例を手掛けた会社の概要

社名
MYST
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所在地 愛知県名古屋市千種区春岡2-27-21 2F
外部リンク
代表者 武田慎太良 担当者 篠元貴之
業種・業態 デザイン・設計のみ
坪単価
建築設計 可能 スタッフ数  4人
資格・許認可 ・一級建築士
・二級建築士
・建築学修士 M.arch (米国)
・フォトグラファー(プロ)

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