マッチングサービス利用者の声　詳細

【店長：石井瑞樹さん】
開業を考え始めたのは2013年春頃のことです。当時の私は30歳。
それまでまったく別の世界で働いていたのですが、節目の年に新しいことにチャレンジしてみようと考えたとき、飲食店をやってみたいと思ったんです。
ただ、私自身はこの業界に関して何のノウハウもなかったので、飲食店経験が豊富な兄に声をかけ、一緒に店を出そうと話を進めていくことになりました。

まずはお店のコンセプトを考え、それから出店エリアの検討を始めました。
いろいろな街を見て歩き、時間がある限り不動産屋も回りました。当初は高円寺や中野近辺をイメージしていたのですが、良い物件に巡り合えなかったこともあり東京全域で探していく方向に変えました。
内見は20件近く行ったでしょうか。

物件探しと同時進行で、「店舗デザイン.COM」のマッチングサービスを利用しました。

登録後は20社以上からのオファーがありましたが、各社のホームページやいただいたメールの内容を確認して、ほぼ直感的に株式会社リクドさんに決めました。

最初にリクドさんを「いいな」と思ったのは、面白いデザインをたくさん手掛けていらっしゃると感じたところですね。
実際にお会いしてみても気取らないお人柄で話しやすかったですし、そのままぜひお願いしたいという気持ちになりました。

この物件を契約する前に別の物件に申し込んでおり、その時点では既にリクドさんに決めていました。
そちらの物件は審査に通らなかったのですが、ここが決まってからは何度かリクドさんの事務所にお伺いしてデザインを詰めていきました。
打ち合わせの主な流れとしては、私たちが「こんな雰囲気がいい」ということを伝え、それに対してリクドさんが予算内で実現できることを提案してくださるといったやり方でした。

施工は物件が決まってからすぐスタートしました。
ちなみに今回、天井を塗ったり、床は一度削ってオイルを足したりと、できるところは自分たちでやっています。
壁の塗装などは、同級生に大工さんがいるので破格の値段でやっていただきました。
リクドの松浦さんにも直接さまざまなことをお手伝いいただきましたし、とてもお世話になって感謝しています。

物件確定後は動きも早かったのですが、とにかく希望に見合う物件がなかなか見つからなかったことですね。
それが大きな原因で、オープン日も希望していた時期から後ろに半年ほどずれ込んでしまいました。

もう一つ、個人事業で出店する場合は融資を利用される方が多いと思います。
私たちも申し込みましたが、今回経験してみて、物件取得のタイミングと融資の審査が下りるタイミングが合わないことのほうが多いのではないだろうかと感じました。

結果的には大丈夫でしたが、先に物件を申し込んだものの「もし融資が下りなかったら…」という不安をしばらく抱えていました。

地下ということもあって最初は入りにくいかもしれないですが、目指しているのは賑やかなお店です。
デザインにこだわっていくと、ついつい自己満足にもなってしまいがちですが、本来お店の雰囲気をつくってくれるのはお客様。
気取るつもりはまったくないので、居酒屋さんに入るくらいのカジュアルなイメージで来ていただければと思います。

メニューの目玉として、「ロティサリーチキン」というものを用意しています。
こちらは専用の機器を使い、ぐるぐると回しながら低温で時間をかけて焼くため、鳥の油が良い具合に垂れて表面はパリパリで中はジューシーになります。ぜひ味わっていただきたい一品です。

現在の課題としては、広告を打ち出さない状態でオープンしたため、特に夜の集客がまったく安定していないことです。
これから宣伝に注力していきたいと考えています。
あとは兄弟でやっているので喧嘩しないことでしょうかね（笑）。
でも、兄弟だから言いたいことを言えるし、何かあっても引きずるわけでもない。
良い面もたくさんあると思っているので、うまくやっていきたいですね。

今回、マッチングサービスで多数のデザイン会社さんからオファーをいただいたものの、私たちはすぐにリクドさん一本に絞りました。
そのやり方を良しとするかどうかは人によるでしょうが、実際にリクドさんは素晴らしい会社でしたし、直感で選んだのは間違っていなかったなと感じています。

デザイン会社の個性や働いている人の様子はホームページからでも伝わるものがあるので、特に時間のない方はそこをしっかりと見て、自分の感性に合いそうかどうかを判断していくとよいのではないでしょうか。