ポップアップストア成功の秘訣とは?デザイン戦略から出店準備・費用まで徹底解説
2025-06-13

駅前やデパートの一角に数日~数週間だけ現れる「ポップアップストア」をご存知ですか?
ポップアップストア(ポップアップショップ)とは、商業施設やイベントスペース、路面店、遊休スペースなどを活用し、期間限定で出店する店舗のことです。
短期間でブランドの魅力を伝えられるポップアップストアは、マーケティング業界で注目を集めるツールの一つです。飲食店オーナーの中にも出店を検討している方がいるかもしれません。
そこで、今回は「ポップアップストアを成功させる秘訣」をテーマとして取り上げます。
短期出店の強み、ポップアップストア出店に必要な許可など基本的な部分をはじめ、低予算で出店するためのノウハウや、成功しやすい店舗デザインについても解説します。
ぜひご一読ください。
ポップアップストアの5大メリットとは?
数日~数週間という短期出店のポップアップストアには、主に5つの魅力があります。
- 1:低リスクで出店できる
- 2:話題を作りやすい
- 3:データを収集しやすい
- 4:戦略を柔軟に立てられる
- 5:顧客との関係性を構築しやすい
それぞれについて見ていきましょう。
1:低リスクで出店できる
ポップアップストアは、長期の賃貸契約や大規模な内装工事が必要ないため、比較的低コストで出店できます。常設店舗に比べ、失敗を恐れず気軽に挑戦できるのが魅力です。
2:話題を作りやすい
短期出店は「今だけ」「ここだけ」の特別感を演出できるでしょう。
「期間限定」の言葉は顧客の興味を引き、写真映えするデザインを取り入れれば、SNSなどでの拡散も期待できます。
3:データを収集しやすい
売れ行きが心配な商品は、短期間で試すことでニーズを測定できます。
お客の生の声を聞きながら販売できるため、新商品のテストに最適です。
4:戦略を柔軟に立てられる
短期出店なら、イベントや季節に合わせた大胆な店舗デザインや品揃えが可能です。
地域やターゲットに合わせた戦略を立てやすいでしょう。
5:顧客との関係性を構築しやすい
短期でも対面販売が可能なポップアップストアは、お客との会話を通じて絆を深める絶好のチャンス。
たとえばWebショップ中心のお店にとって、お客との絆を深める良い機会になるでしょう。
ポップアップストア出店に必要な許可とは?
ポップアップストアは短期間とはいえ正式な店舗出店。そのため、いくつかの行政手続きが必要です。スムーズな店舗運営のために、早め早めの準備を心がけましょう。
ポップアップストアの出店には、以下の届出が必要になります。
- 該当の品物(飲食物、化粧品、お酒など)を販売するための許可
- 道路占用許可
それぞれについて見ていきましょう。
該当の品物を販売するための許可(飲食店営業許可など)
ポップアップストアで飲食物を販売する場合、常設店舗と同じく保健所からの「飲食店営業許可」が必要です。出店の10日前までに申請する必要があるため注意しましょう。
また、酒類を販売する場合は「期限付酒類小売業免許」、古物を扱う場合は「古物商許可」など、取り扱う品物によって特別な許可や届出が必要な場合もあります。
道路占用許可
フードトラックやテラス席を公道に設置する場合、「道路占用許可」が必要です。
都道府県によっては緩和措置が設けられている場合もあるので、最新情報を確認しましょう。
この他、商業施設やイベント会場では、出店規約を事前に確認することを忘れないよう注意してください。
ポップアップストアを低予算で出店するコツ
高額な出展料がかかる場合もあるポップアップストア。
以下の工夫で出店費用などを抑えて、しっかりと利益を確保しましょう。
- レンタル料の安いスペースで出店する
- 助成金を活用する
- 中古什器やリースを活用する
それぞれについて見ていきましょう。
レンタル料の安いスペースで出店する
ポップアップストアを出店するスペースのレンタル費用は、1日あたり数千円~数十万円と価格に大きく開きがあります。
そのため、はじめのうちはなるべくレンタル料の安いスペースで出店し、様子を見ることがおすすめです。
具体的には1日あたり1万円以下で借りられるところを探すと良いでしょう。
商業施設内などの好立地でも数千円でレンタル可能な場所もありますので、ぜひ探してみてください。
助成金を活用する
自治体によっては、ポップアップストアの出店に使える助成金を支給している場合があります。
たとえば、商工会議所の「小規模事業者持続化補助金」を、販路拡大目的でポップアップストアに使った事例などが見られます。
所属する自治体の支援策を事前に調査し、申請を検討しましょう。
中古什器やリースを活用する
厨房機器や什器は中古市場やリースサービスの利用がおすすめです。
ポップアップストア用に、組み立て・解体しやすい什器をレンタルしている企業もありますので、探してみると良いでしょう。
短期出店を成功させるデザイン戦略!

ポップアップストアで大切なのは、「短期間で強烈なインパクトを残すこと」。
以下の4つのポイントを押さえ、印象に残る店舗作りをしましょう。
- 1:ブランドストーリーを伝える内装
- 2:遠方から目を引く色遣い
- 3:SNSで拡散してもらいやすいビジュアル
- 4:体験型コンテンツの準備
それぞれについて見ていきましょう。
1:ブランドストーリーを伝える内装
ブランドの価値観やストーリーが一目で伝わる内装を心がけましょう。
たとえば、オーガニックカフェなら木目調の什器やグリーンの装飾で「自然派」を表現できます。メニューボードなどの小物でも統一感を演出しましょう。
2:遠方から目を引く色遣い
ビビッドな色を取り入れるなど、遠方からでもパッと目を引くデザインを心がけましょう。
LEDライトなどを活用し、夜間でも映えるよう工夫することも大切です。
3:SNSで拡散してもらいやすいビジュアル
壁面アートや装飾で写真撮影スポットを設け、SNSでの拡散を促しましょう。
広告費をかけずに認知度を高められます。
4:体験型コンテンツを準備
試食コーナーなど、見るだけでなく体験できるコンテンツを準備し、店舗の一画にスペースを作ることも大切です。
五感を通じて商品やブランドを体験してもらうことで、記憶に残る店舗を目指しましょう。
ポップアップストアはブランドを飛躍させる第一歩!
ポップアップストアは、短期間でブランドの魅力を最大限に引き出し、顧客との新たな接点を生み出す強力なツールです。
低リスクで挑戦できるメリットを活かし、鮮やかなデザインやSNS映えする工夫、地域・季節に合わせた柔軟な戦略を取り入れることで、短期間でも大きなインパクトを残せます。
出店に必要な許可や低予算のノウハウを事前に押さえ、計画的に準備を進めましょう。
初めての出店で不安がある場合や、デザイン・運営をスムーズに進めたい場合は、専門業者への相談が成功への近道です。
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