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【ケーキ屋・パティスリー開業ガイド】必要な資格・費用・内装デザインのコツを解説

【ケーキ屋・パティスリー開業ガイド】資金・資格・内装デザインの成功法則画像素材:PIXTA

製菓について学んでいる方や洋菓子店で働いている方の中には「いつか自分のケーキ屋を開きたい!」「パティスリーを開業するのが夢」という人も少なくないのではないでしょうか?しかし、ケーキ屋やパティスリーは、飲食店の中でも開業準備が難しいことで知られています。事前の計画が甘いと、開業直前で資金が底をついてしまうことも……。

そこで、今回は「ケーキ屋・パティスリーの開業」をテーマとして取り上げます。必要な資格や届け出から、開業費用の目安、店舗デザインのコツまで解説しますので、ご参考にしていただければ幸いです。

ケーキ屋・パティスリー開業に必要な資格と衛生管理

ケーキ屋・パティスリーの開業に、製菓の資格は必須ではありません。ただし、「食品衛生責任者」だけは必ず取得が必要です。開業準備と並行して、早めに動いておきましょう。

必須の資格:食品衛生責任者とは?

食品衛生法では、食品を扱うすべての店舗に食品衛生責任者を置くことが定められています。取得方法はとてもシンプルです。

  • 取得方法:各都道府県の食品衛生協会が開催する講習会を受講する
  • 取得にかかる費用:1万円~1万2千円程度
  • 取得した資格は全国で生涯有効

講習会は集合研修の他、eラーニングも導入されています。集合研修なら1日、eラーニングなら30日以内で取得可能です。
また、「調理師」「栄養士」「製菓衛生師」などの国家資格を持っている方は要件を満たしているため講習会の受講が免除されます。

HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理

現在、すべての食品事業者に「HACCPに沿った衛生管理」が義務化されています。開業時には、衛生管理計画の作成と記録の実施が求められるため、保健所への相談時に合わせて確認しましょう。

信頼を高める資格

必須ではありませんが、以下の資格は技術の証明や開業後の経営に役立ちます。また、お客様からの信頼向上にもつながります。

  • 製菓衛生師:衛生管理の知識が身につく国家資格
  • 菓子製造技能士:製造技術と経営知識を証明できる国家資格
  • 調理師:栄養や調理法の幅広い知識が得られる資格
  • 栄養士:栄養バランスを考慮した商品開発に役立つ資格

ケーキ屋・パティスリー開業に必要な届け出は?

ケーキ屋・パティスリーの開業には、いくつかの届け出が必要です。提出先や内容が異なるため、早めに確認しておきましょう。

税務署への届け出

個人事業主として開業する場合は、管轄の税務署に「開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)」を提出する必要があります。開業から1ヶ月以内の提出が定められています。また、「所得税の青色申告承認申請書」も開業届と合わせて提出しておくことをおすすめします。必須ではありませんが、節税効果など、さまざまなメリットが期待できます。

保健所への届け出

ケーキの製造・販売には、保健所への届け出も必要です。店舗のスタイルによって、必要な許可が異なります。

  • 菓子製造許可:ケーキの製造・販売を行う場合に必要
  • 飲食店営業許可:イートインスペースを設ける場合に追加で必要

提出書類が多く、地域によって認可基準も異なります。着工前に設計士と一緒に管轄の保健所へ相談に行くと安心です。

消防署への届け出

スタッフとお客様を含めた収容人数が30人以上の店舗では、「防火管理者」の選任が必要です。特定の講習会を受講することで取得できます。物件が決まり次第、早めに管轄の消防署へ相談しておきましょう。

ケーキ屋・パティスリーの開業にかかる費用は?

ケーキ屋・パティスリーの開業には、少なく見積もっても1,000万円以上かかるといわれています。

開業費用の内訳

店舗の規模や立地、内装のこだわり具合によって大きく変わりますが、以下が主な費用の内訳です。

項目 費用目安 備考
物件取得費 100万~500万円程度 保証金・仲介手数料含む
内装・外装工事費 300万~1,200万円程度 電気・ガス・給排水工事、空調設備、仕上げ等
厨房設備費 200万~800万円程度 オーブン、冷蔵ショーケース、シンク等
宣伝費 50万円程度 HP・SNS・チラシなど
その他 100万円程度 備品・消耗品・包材など

こだわればこだわるほど費用は膨らみやすいため、どこに予算をかけるかを事前にしっかり決めておくことが大切です。

費用を抑える3つのポイント

初期費用をなるべく抑えたい場合は、以下のような工夫をしてみましょう。

  • 居抜き物件の活用:元パン屋や元洋菓子店の物件なら、電気・ガス工事費を大幅にカットすることも可能です。
  • 中古機器の活用:オーブンやミキサーは耐久性が高いため、中古でも良品が多く出回っています。
  • 融資の活用:日本政策金融公庫の創業融資など、開業支援の制度を積極的に活用するのがおすすめです。

運転資金も忘れずに!

また、開業直後はなかなか売り上げが安定しないもの。初期費用とは別に、最低でも6ヶ月分程度の運転資金を手元に確保しておくと安心です。

ケーキ屋・パティスリーの内装デザインで押さえたいポイント

【ケーキ屋・パティスリー開業ガイド】資金・資格・内装デザインの成功法則画像素材:PIXTA

ケーキ屋・パティスリーの内装は、お客様の「また来たい!」という気持ちに直結する大切な要素です。ここでは、特に意識したい3つのポイントをご紹介します。

1.商品と内装のイメージを揃える

内装デザインを考える上で最も大切なのが、販売する商品との統一感です。
たとえば、高級感のあるケーキを売るお店なら上品で落ち着いた内装に、海外仕込みのケーキなら海外風のインテリアに……というように、商品のイメージに合わせて空間をつくりましょう。看板や外装も内装と揃えることで、お店全体に一体感が生まれます。

2.清潔感にこだわる

生菓子を扱うケーキ屋にとって、清潔感は何より大切です。
照明を明るくし、白系の色合いを取り入れると、清潔感のある空間に仕上がります。また、ものを置きすぎず、動線にゆとりを持たせることで、日々のお手入れもぐっとラクになります。

3.ショーケースは店の顔

ショーケースは、お店の魅力をそのまま伝えられる特等席です。
外からショーケースが見える配置にすることで、ふらっと立ち寄るきっかけをつくれます。照明はケーキの色を美しく見せる演色性の高いLEDがおすすめ。ケーキの色味や質感が美しく見え、思わず手に取りたくなるような演出ができますよ!

ケーキ屋・パティスリー開業に関してよくある質問

ケーキ屋・パティスリー開業に関してよくある質問についてまとめました。

Q:自宅でケーキ屋を開業することはできますか?

A:可能です。自宅開業の場合も、店舗を借りる場合と同様に「食品衛生責任者」の資格と「菓子製造許可」の取得が必要です。また、家庭用キッチンとは別に店舗専用の厨房設備を整える必要があるため、リフォームが必要になる点は覚えておきましょう。家賃がかからない分、初期費用を抑えられるのが大きなメリットです。

Q:開業資金が足りない場合はどうすればいいですか?

A:まずは居抜き物件の活用や中古機器の導入など、初期費用を削る工夫をしてみましょう。それでも資金が不足する場合は、日本政策金融公庫の創業融資など、開業支援の融資制度を積極的に活用することをおすすめします。自己資金だけで無理に賄おうとせず、上手に制度を活用することが開業成功への近道です。

まとめ:ケーキ屋の開業を成功させる店舗デザインの重要性

ケーキ屋・パティスリーの開業は、準備することが多く、資金面でもハードルが高い挑戦です。しかし、必要な資格や届け出を一つずつ確認し、費用の計画をしっかり立てておくことで、夢のお店への道は着実に開けていきます。

内装デザインへのこだわりが、お客様との長いご縁をつくります。不安な点は専門の内装業者に相談してみましょう。プロの目線で、理想のお店づくりをサポートしてもらえますよ!

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