【豊かな自然を守り、長く静かな時を経た里山の、普遍的な原風景に立ち入る事を許された茶屋。】

織田信長の弟・信包により治められた柏原藩。
その城下町として栄えたあの日の賑わいを取り戻す第一歩となるデザインを。

建築地「丹波・里山」の原風景を守りながら、
未来へ一歩踏み出したデザインである事。

計画は、築約150年の古民家移築からはじまった。

新たに造るのではなく、もともとあるモノを時代のニーズに合わせ、
どれだけ変えられるか。

先人達の想いを、守りながら。


【重ねる】

里山には自然の圧倒的な質量と美しさがある。
その重厚さと遜色のない空間を目指した。

柏原の歴史
古民家の歴史
茅葺きの工程
版築の断層
ロクタ紙の重ね貼り
繊細な組子

ひとつひとつ積み重ねた空間。

そして

菓子職人の努力と繊細さが滲み出ることにより
里山と共に歴史を重ねて行く事が出来る。