巻串と一品料理が楽しめる古民家総二階の大衆酒場の店舗計画。

もともと大通りに面しながらも閉鎖的で暗い印象だった店内を、既存の空間を生かしつつ、明るく活気溢れる大衆酒場へと生まれ変えることが課題となった。
古民家の持つ温かみや趣は残しながら、新しさや清潔感を加えることで、年代や用途を選ばず、ふらっと寄れる懐の広いお店づくりを目指した。

もともと総二階だった店内は1階と2階が分断されており、暗く閉鎖的な空間だったが、2階の床を抜き吹き抜けを作ることで、開放感を与えるとともに、お店全体に一体感を持たせた。

また、お店のメイン料理を担う焼き手を、出来るだけ多くの客席から見えるレイアウトとし、ライブ感を演出できる設計とした。

閉鎖的だった店内への入り口は、路地側から大通り側に変更し、開口面も以前より広く大きくすることで、店内の活気を感じ取れる解放的な入り口とした。メインの通りからしっかりと認知され、多くのお客様に親しまれるお店づくりを目指した。