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東京都港区北青山1-3-3三橋ビル 3階
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JOUN
ジョウン
担当者
-
デザイン担当
日野達真

この事例のコンセプト
『漂う雲に、幽玄の調べを聴く』
料理人・山内昭如さんの歩みの集大成となる名古屋・那古野の新店「如雲」の設計を担当しました。
山内さんは1996年、京都で日本料理の修行を始めて以来、自然と向き合いながら、自らの感性と技術を重ね合わせて独自の味を探求してきました。2006年に岐阜・多治見で「如雲 やま内」を、2016年には名古屋・那古野で、肉割烹「淡 如雲」を開き、無添加・無化調、そして塩さえ使わずに、素材本来の力を重ねて生まれる味わいを育んできました。
その味わいは、かたちを持たない“雲”のように、輪郭があいまいでありながら確かにそこに在るという存在感を宿しています。ひと皿の中に静かに折り重なる余韻があり、それは食後にもなお残り、記憶の奥にやわらかく触れてきます。
新店の「如雲」では、魚介類を取り入れたより自由な発想のもと、多様な食材に向き合いながら、味覚にとどまらない体験としての一皿が追求されています。安全性に疑問のある素材は一切使わないという姿勢も、変わらず大切にされています。
設計者として、そうした料理の背景にある山内さんの思想と、日本文化に根づく美意識を、空間としてどのように立ち上げるかを考えました。参考にしたのは、茶の湯や和歌といった風流を楽しむために生まれた「数寄屋造り」の考え方です。質素でありながら洗練され、自然との調和を大切にするその在り方は、料理と同じく、強く主張することなく心に残る“気配”のような美しさを内包しています。
「如雲」では、“伝統を尊び、新しきを追求する”というコンセプトのもと、数寄屋建築の五つの要素──萱門・玄関・露地・客間・数寄屋(茶の間)──を軸に、現代の感性で再構成しました。漆を施した全長6メートルを超える欅の一枚板のカウンターをはじめ、日本固有の素材と職人の技を丁寧に織り込み、静けさの中に品格が漂う空間を目指しました。
料理と建築がひとつの雲のように重なり合い、明確な輪郭を持たずとも、確かな余韻を残していく。日常と非日常のあわいに、「如雲」は存在しています。
料理人・山内昭如さんの歩みの集大成となる名古屋・那古野の新店「如雲」の設計を担当しました。
山内さんは1996年、京都で日本料理の修行を始めて以来、自然と向き合いながら、自らの感性と技術を重ね合わせて独自の味を探求してきました。2006年に岐阜・多治見で「如雲 やま内」を、2016年には名古屋・那古野で、肉割烹「淡 如雲」を開き、無添加・無化調、そして塩さえ使わずに、素材本来の力を重ねて生まれる味わいを育んできました。
その味わいは、かたちを持たない“雲”のように、輪郭があいまいでありながら確かにそこに在るという存在感を宿しています。ひと皿の中に静かに折り重なる余韻があり、それは食後にもなお残り、記憶の奥にやわらかく触れてきます。
新店の「如雲」では、魚介類を取り入れたより自由な発想のもと、多様な食材に向き合いながら、味覚にとどまらない体験としての一皿が追求されています。安全性に疑問のある素材は一切使わないという姿勢も、変わらず大切にされています。
設計者として、そうした料理の背景にある山内さんの思想と、日本文化に根づく美意識を、空間としてどのように立ち上げるかを考えました。参考にしたのは、茶の湯や和歌といった風流を楽しむために生まれた「数寄屋造り」の考え方です。質素でありながら洗練され、自然との調和を大切にするその在り方は、料理と同じく、強く主張することなく心に残る“気配”のような美しさを内包しています。
「如雲」では、“伝統を尊び、新しきを追求する”というコンセプトのもと、数寄屋建築の五つの要素──萱門・玄関・露地・客間・数寄屋(茶の間)──を軸に、現代の感性で再構成しました。漆を施した全長6メートルを超える欅の一枚板のカウンターをはじめ、日本固有の素材と職人の技を丁寧に織り込み、静けさの中に品格が漂う空間を目指しました。
料理と建築がひとつの雲のように重なり合い、明確な輪郭を持たずとも、確かな余韻を残していく。日常と非日常のあわいに、「如雲」は存在しています。
この事例を手掛けた会社の概要
社名 | |||
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所在地 | 東京都港区北青山1-3-3三橋ビル 3階 | ||
外部リンク | |||
代表者 | 日野達真 | 担当者 | 日野達真 |
業種・業態 | 店舗・オフィス・住宅デザイン設計 / グラフフィックデザイン / ブランディング / コンサル | ||
坪単価 | |||
建築設計 | 可能 | スタッフ数 | 3名 |
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