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店舗の内装工事で損をしないために。見積もりの正しい見方を知ろう!

画像素材:PIXTA
飲食店の内装工事を業者に依頼する際は、見積もりを取ることが一般的です。しかし、見積もりを見るだけだと内訳がわからなかったり、適正な費用なのか見当がつかなかったりと、疑心暗鬼に陥ってしまいトラブルを招くことも。今回は見積もりを見る際のポイントや注意点を紹介します。

内装工事の見積もりって何するの?

店内の改装は、まず内装会社・設計会社に見積もりをお願いするところから始まります。通常、複数の会社に見積もりを依頼する「相見積もり」をします。1社だけの見積りでは、見積費用が妥当な金額か判断することができないためです。また、予算の概要、要望は事前に伝えておきましょう。

見積もりにあたっては、内装会社や設計会社が「現地調査」を行います。内装工事は立地や店舗の条件により異なるため、正確な見積もりを出してもらうためには現地調査が必須です。大体1~2時間程度で、施主が同行するのが一般的とされています。数社依頼した場合は、必ず1社ごとに現地調査を行いましょう。実際に会って話すことで内装会社や設計会社との相性が分かることもあるはずです。

店舗予定地の現場調査、プランニングを行ったあと、見積もりが出ます。現地調査をしてから正確な見積もりを出すまでには、早くても1、2週間掛かると言われています。工事の内容によっては、1ヶ月近くかかることも。見積もりを出すには、建材商社に仕入れ値を確認したり、必要な職人の人数などを割り出したりとどうしても時間がかかるものです。

特に飲食店の場合は、水道、排水、電気、ガス設備、導線など、確認事項が多め。時間がない場合はその旨を先に伝えておきましょう。できれば飲食店の内装づくりに慣れた会社を選ぶことをおすすめします。
画像素材:PIXTA

内装工事の見積書、何を見るべき?

一口に見積書と言ってもさまざまです。また、会社によって強みやノウハウ、工事方法や提案内容が違います。特に飲食店の場合は、物件選びや厨房設備、業態によって設備が違うため、工事費用には幅があることを念頭におきましょう。まずは見積書によく書かれている項目の中で、チェックしたいものを紹介します。もし手元に見積書がある場合は見比べてみるのもおすすめです。

■設計費

内装のすべてを総合的に設計する費用です。

■内装工事費

天井・壁・床などを仕上げる工事費用です。通常、費用は坪単価で出します。

■LGS・ボード工事費

天井や壁に軽鉄(LGS)という材質を利用する場合は「LGS・ボード工事費」と項目を別に立てることがあります。近年は防火性の高さと価格の安さから、LGSを使用する会社が増えています。

■木工造作工事

室内の床や階段、窓など、木材を取付ける費用のことです。LGSではなく、木材で造作するときはこの項目に含まれます。木製家具の取り付けが「大工費」も含まれることも。

■資材費

コンクリートや木材、タイル、壁紙など対象となる工事現場の大きさによって増減する建築資材の費用です。

■厨房設備費 (厨房機器とそれを設置する工事)

居抜き物件であればそのまま使うことがほとんどですが、新装オープンの場合はすべて買い揃えなくてはならず、業態によって費用は大きく異なります。

■電気工事費

コンセント・配電・照明など電気設備の費用です。分電盤や配線工事など80~120万円程度が目安になります。 もし電気容量が足りない場合は、別途で幹線引込工事が必要です。

■水道管工事費

給排水管など水回りの費用です。新設の場合、給水管引込工事や屋内配管工事が必要です。飲食店の場合、水回りの工事は必須です。

■ガス工事費

ガスの引き込みやガス設備の費用です。中華料理では特に高火力が必要になるため注意したい部分です。

■ダクト設備費

具体的には「空調ダクト」「排気/換気ダクト」「厨房ダクト」「排煙ダクト」などがあります。厨房はもちろん客席にも設置する必要があります。焼き肉店の場合は煙の処理が必要なため特殊な空調設備が必要です。

■衛生設備費

トイレや洗面台、備品などの費用です。スケルトン物件では、トイレを新たに設置する必要がある場合も。

■諸経費

工事の保険や通信費、交通費、現場監督・職人の給与、ガソリン代など。諸経費と表現されるケースもあります。一般的には現場の管理費を指します。

見積もりを見る際のポイント

会社によって仕入れ価格が違う場合もあるため、どうしても値段は前後します。「高い」と感じた場合は別の会社に相談するのも一手ですが、経験豊富な会社にお願いしている場合は、VE案を出してもらうのも良いのではないでしょうか。

VEとは「Value Engineering(バリューエンジニアリング)」の略で、性能や価値を下げずにコストを抑えることです。例えば厨房の設備を中古やリースにする、材料を変える、工事の範囲を見直すなどしてコストダウンを図りましょう。

見積書を見慣れていないと「高い」部分に目がつきがちですが、それぞれの会社によって強みが違います。全体でかかる価格を踏まえて考えるといいでしょう。また、短い期間とは言え人と人との付き合いになるため、信頼関係は最も重要。値段はもちろん、信頼できる内装会社を探すことが大切です。

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