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昨今話題の「サステナブル」な店づくり、内装のポイントは? 人気店の事例も紹介

画像素材:PIXTA
世界的にサステナブルな取り組みに関心が高まる中、店舗づくりに関しても環境への配慮が進んでいます。“サステナブル”は、今後の店舗づくりのキーワードになりそうです。今回は、サステナブルな店舗のつくり方や事例を紹介します。

サステナブルとは何か?

サステナブル(Sustainable)は英語の「sustain(持続する)」と「able(〜できる)」を組み合わせた言葉です。近年は、地球の環境を壊さず、資源も使いすぎず、未来の世代も美しい地球で平和に豊かに、ずっと生活をし続けていける社会を目指すという意味で使われるようになりました。

国連が掲げた世界共通の目標「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)も、サステナブルの概念に基づいています。

サステナブルな社会(持続可能な社会)に対する取り組みは、日本の企業にも浸透しつつあります。帝国データバンクが2021年7月に発表した「SDGsに関する企業の意識調査」によると、SDGsに積極的な企業は39.7%と前年より大幅に増加。

飲食業界も例外ではなく、環境配慮をコンセプトとして掲げるレストランが増加したり、『ミシュランガイド』でサステナブルな飲食店を評価する「グリーンスター」が導入されたりと、サステナブルな取り組みに注目が集まっています。今後の店舗づくりにおいても、サステナブルは重要なキーワードになりそうです。
画像素材:PIXTA

飲食店に雑貨店、サステナブルな店づくりの事例

サステナブルな店舗づくりは、飲食店、ホテル、アパレル、美容室など、さまざまな業種で広まっています。ここではサステナブルを取り入れた店舗づくりの事例を紹介します。

■スターバックスコーヒー 目黒セントラルスクエア店

以前から環境問題に積極的に取り組んできたスターバックスコーヒーが、東京・目黒に環境配慮型店舗をオープン。内装やテーブルにはコーヒー豆かすを有効利用したリサイクルボードや森林認証を取得した国産材を使用。店内にはキッズスペースを作り、車椅子でも使いやすい動線を整えるなど、多様な客層に配慮しています。

今後は同店舗をモデルに、環境配慮型に加え、ダイバーシティやコミュニティとのつながりを意識したサステナブルな店づくりを目指すとのこと。

■アメリカンラグシー直営店 東京・神宮前キャットストリート店

アパレルショップ『アメリカンラグシー』が再上陸。直営店が2021年4月17日、東京・神宮前キャットストリートにオープン。4層構造の一軒家を改装しました。内装は「リサイクル」「サステナブル」「エコフレンドリー」がコンセプト。

建材や什器には古材や衣類を粉砕したリサイクルボード「パネコ(PANECO)」など環境配慮型素材を採用。バスルームや小部屋をフィッティングルームに用いるなど、“あるもの”を活かす取り組みをしています。

■カミツレの宿 八寿恵荘

長野県安曇野、北アルプスの豊かな自然に囲まれた「カミツレの宿 八寿恵荘」は、オーガニックな製品や再生可能エネルギーの活用など、環境に配慮した基準を満たした「BIO HOTELS JAPAN」認証を初めて受けた宿です。

建物は自然素材を贅沢に活用。地元池田町産のアカマツ、長野県産のスギやヒノキなど、すべて地元の無垢材を使い、木材以外も自然素材にこだわって建てられました。防腐剤や接着剤などの化学物質は使わず、壁には漆喰を施し、塗装剤も天然素材をベースとする塗料を使用しています。

お湯を沸かす熱源は、オーストリア製の木質チップボイラーを導入。食事にも、化学調味料や添加物は一切使用せず、ビオ認証基準を満たした食材のみを使用しているそうです。

■和食店きじま

横浜市を中心に和食店を展開するきじま(本社=横浜市戸塚区)は、「食を通じて持続可能な共同体の創造と発展に寄与する」を企業理念に、無添加調味料への切り替えや石油由来の洗剤の使用撤廃、FSC認証の箸の使用、環境印刷の導入などを促進しています。

2019年、日本の和食店で初めてサステナブルシーフードの提供を開始。昨年6月に北仲ブリック&ホワイトにオープンした旗艦店では、古材やFSC認証の木材を使用したテーブルなどを使用するなど、内装も環境に配慮しています。また、きじまは2020年11月6日「第2回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード」のリーダーシップ部門のチャンピオンを受賞しています。

サステナブルな内装づくりの注意点は?

内装において、リユース建材や環境に配慮した素材を活用できればそれに越したことはありません。しかし、コストも当然掛かるため、まずは自社の予算に見合ったできることから始めてみてはいかがでしょうか。

例えば、消費エネルギーの少ない照明設備にしたり、レトロな家具を再利用したりと、身近なものを見直すこともサステナブルな取り組みと言えます。

サステナブルな店づくりに取り組む姿勢を見せることで、他店と差別化を図り、長期的な収益拡大を狙うことも可能でしょう。しかし、まずは「自然環境を守るためにできることをしよう」という考え方や行動を示すことが大切と言えそうです。

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