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飲食店の開業前に知っておきたい著作権ルールとNG行為まとめ

飲食店の開業前に知っておきたい!著作権ルールとNG行為まとめ Photo by 画像素材:PIXTA

飲食店開業を考えるオーナーの中には、店舗デザインやBGM、壁のポスターや絵画など、「細部までこだわりたい」と考える方も多いでしょう。
しかし、デザイン、音楽、映像、絵画には著作権が関わり、知らずに使用すると法令違反となるリスクがあります。

今回は、飲食店開業前に押さえておきたい著作権の基本と、OK・NG行為を具体的に解説します。法的リスクを回避するため、ぜひご一読ください。

人気店の「模倣」はどこまで許される?

飲食店の外観や内装は、集客する上で非常に重要な要素です。SNSで話題の人気店のデザインを参考にしたいと考える方も多いでしょう。
しかし、どこまで模倣が許されるのでしょうか?

結論から言うと、特徴的なロゴや装飾、内装デザインなど「創作性」が認められるものを模倣するのは危険です。著作権侵害だけでなく、商標権の侵害や不正競争防止法違反のリスクもあるため注意が必要です。
以下に具体的なOK・NG行為をまとめました。

OK行為

  • 一般的なレイアウトを参考にすること(カウンター席の配置、客席の導線など)
  • 他店のアイデアに独自のアレンジを加えてオリジナリティを出す

NG行為

  • 有名店の看板やロゴをそのまま真似ること
  • 他店のブランドイメージを模倣すること

特に「他店のブランドイメージの模倣」は、客観的に「見分けがつきにくい」「既存店と誤認される」と判断される場合、法的な問題に発展する可能性が高いため、絶対に避けましょう。

BGMや映像を使用する際の注意点

「好きなアーティストの音楽で雰囲気を盛り上げたい」と思うオーナーも多いはず。
しかし、音楽には作曲者や演奏者の権利があり、無許可での使用は違法です。JASRACなどの団体が権利を管理しており、店舗での使用には契約が必要です。
以下にBGMのOK・NG行為をまとめました。

OK行為

  • JASRACなどと契約し、使用料を払って許可された楽曲を流す
  • 店舗向けBGMサービスや商用音楽アプリを活用
  • 著作権フリーの音楽を使用する

NG行為

  • 個人向け音楽配信サービスを使う
  • 市販のCDを無許可で再生する

たとえ自作の曲でも、他の人が演奏した音源を使うと権利侵害にあたる可能性があります。十分気をつけましょう。

また、テレビや映画を店内で流して雰囲気を盛り上げるのも一案ですが、映像コンテンツにも厳格な著作権が適用されます。映画やYouTube動画には制作者や出演者の権利があるため、「公衆への上映」は許可が必要です。
映像利用に関する具体的なOK行為・NG行為をまとめました。

OK行為

  • 自作の映像を利用する
  • 著作権フリーの動画を使用
  • 業務用DVDや映画の上映ライセンスを取得して使用
  • リアルタイムのテレビ番組を料金を取らずに放映

NG行為

  • NetflixやYouTubeなどの動画配信サービスを無許可で放映
  • 録画したテレビ番組を店内で放映
  • 私的利用が目的のDVDを流す
  • スポーツのパブリックビューイングイベントを行う

パブリックビューイングイベントに関しては絶対にNGとは言い切れませんが「大型モニターを活用したイベントで集客をはかった」「パブリックビューイングプランとしてお金をとった」などの事例が過去に問題となりました。

飲食店の規模に関わらず、商用利用とみなされるとペナルティが課される可能性があるため、事前に権利者に確認をしましょう。過去記事(飲食店にテレビを設置するメリット・デメリットとは?【著作権問題を解説!】)も参考にしてください。

インテリアやデコレーションで気をつけるべきルール

飲食店の開業前に知っておきたい!著作権ルールとNG行為まとめ Photo by 画像素材:PIXTA

壁にポスターや絵画、写真を飾るのは手軽な演出方法ですが、他人の作品を使用する際は注意が必要です。ポスター、絵画、写真には著作権があり、商用利用には許可が必要な場合があります。
以下にOK・NG行為をまとめました。

OK行為

  • 自分で描いたイラストや写真を飾る
  • 公式に配布された宣伝ポスターを許可条件に従って使用
  • 著作権者から購入した絵画(原作品)を許可条件に従って飾る
  • 正規の手続きで購入した有名絵画の複製品やキャラクターぬいぐるみを飾る

NG行為

  • ポストカードのイラストを無許可で拡大して飾る
  • ポスターを無許可でコピーして飾る
  • Webからダウンロードした画像を無許可で印刷して貼る
  • 雑誌や書籍の切り抜きを無許可で使用する

ただし、店頭にキャラクターのぬいぐるみを飾り、それが写りこむ形で撮った写真をSNSにアップする行為などには注意が必要です。この場合、元のキャラクターの著作権に加え、その画像をインターネット上で公開する行為が著作権法上の公衆送信権に関わってくるため、権利者の利用ガイドラインなどを確認し、慎重に対応しましょう。

著作権トラブルを避けるための4つのポイント

著作権を侵害してしまうと、場合によっては懲役刑や罰金刑が課されることもあります。ルールは必ず守るようにしましょう。
著作権トラブルを避けるためのポイントは以下の通りです。

  • 著作権フリーの素材を活用する
  • 使用予定の素材(音楽・映像・デザインなど)の権利元をリサーチする
  • 著作者の許可を得て、許諾内容を書面に残す
  • すぐに相談できる法律の専門家を手配しておく

Web上には、有料、または無料で自由に使える音楽やイラストなどがたくさん配布されています。これら「著作権フリー」の素材を上手に活用することで、権利トラブルを避けることが可能です。
もちろん、利用規約には隅々まで目を通しましょう。

また、使用予定の素材はその都度、権利元をしっかりリサーチし、必要があれば著作権者の許可を得るようにしましょう。話し合った許諾内容を書面に残しておくことも重要です。

そして、最も大切なのは、著作権についてすぐ相談できる弁護士などの専門家を事前に手配しておくことです。「これは大丈夫だろうか?」と少しでも不安に思ったら、自己判断せずに速やかに専門家に確認をとりましょう。

著作権を正しく理解し尊重する姿勢は、お店の長期的な信頼獲得やブランドイメージの向上にも不可欠です。
開業準備を進める今こそ、ぜひチェックしておいてください!


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