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店舗の雰囲気を左右する「床」。床材の種類や選び方のポイントを解説

画像素材:PIXTA
店舗のイメージを大きく左右する床材。内装づくりに欠かせないものですが、一口に言ってもさまざまな種類があり、店舗の業態やコンセプトによって適した素材は異なります。また、一度張り替えると変更が難しいため、慎重に吟味したいところ。今回は店舗の床に使える素材の種類や特徴、選び方のポイントを紹介します。

店舗に適した床材の種類とは?

まずは、店舗に使える代表的な床材の特徴を紹介します。

■フローリング

フローリングは主に単層(無垢材)と複合(複層/合板)に分けられます。中でも単層は、一般的に無垢と呼ばれるフローリング材。ナラ、チーク、カリン、カバ、杉、ヒノキや、サステナブルな床材として注目を集めるマーモリウムなどさまざまな種類があります。

単層のフローリングを使用するメリットは、自然素材ならではの質感や風合いを楽しめることや、全体を研磨することでリフォームができること。一方で傷がつきやすいほか、気温や湿度の影響を受けやすいことや、比較的高価であることがデメリットといえます。美容室や飲食店の場合は避けたほうが無難ですが、どうしても単層を使用したい場合は、オークやブナ、ケヤキなどの強度がある素材を選ぶと良いでしょう。

一方、複合フローリングとは、合板などの基材の表面に薄く削った化粧単板を組み合わせたものです。反りや収縮のリスクが少なく、耐衝撃性、耐摩耗性、抗アレルゲンなどの機能がついている製品もあるのがポイント。安価で比較的掃除がしやすい素材のため、店舗でフローリング材を使いたい場合は複合フローリングにすると良いでしょう。ただし外光に弱く、表面材が変形したり、割れたりしやすいというデメリットがあるため、注意が必要です。
画像素材:PIXTA

■ポリ塩化ビニル製素材

ポリ塩化ビニルで構成されている素材は、シート状(クッションフロア)とタイル状(フロアタイル)があります。混合されることも多いですが、異なる素材です。

クッションフロアは広い面積のリフォームなどにも適した素材。衝撃吸収性に優れていているため、高齢者施設、保育園などにも使用されています。一方、フロアタイルはクッションフロアと少し違い、リアルなデザインや質感、耐久性が特徴です。メンテナンスがしやすく土足にも強いため、飲食店のほか、学校やオフィスの廊下、階段などにも使われています。

どちらも機能性に優れていること、比較的安価なことから人気のある床材ですが、火や熱に弱いという特性があるため、喫煙可能店舗の場合などは注意しなければなりません。

■カーペット

断熱、防音性に優れた床材です。上品な空間を演出できるため、ホテルや喫茶店、オフィスなどで重宝されています。ただし、摩擦や水に弱く、汚れやすくもあるため、飲食店や美容室などには不向き。

どうしてもカーペットを使用したい場合は、耐久性、歩行性に優れ、汚れのつきにくい「ループタイプ」を選ぶことをおすすめします。また、カーペットは消防法施行規則等により使用できない場合があるため、使用できるかを事前に確認しましょう。

注意点や選び方のポイントは?

店舗の雰囲気に合うものを選ぶことも大切ですが、もう一つ欠かせないのが安全面に優れ、メンテナンスのしやすい素材を選ぶこと。また、飲食店の厨房の床材に関しては、各都道府県によって定められている「食品衛生法施行条例」に従う必要があるため、選び方に注意しなければなりません。

さらに、同じ床材でも費用に幅があるため、費用面も考慮する必要があります。デザインはもちろんのこと、予算に応じた素材を選ぶことも重要になるでしょう。ただし値段重視で選んでしまうと、思っていた出来上がりと違うと感じたり、床材の劣化が早くなってしまったりして、結果的に張替が必要になる場合も。施工会社に相談しながら、慎重に検討することをおすすめします。

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