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店舗のコンセントを増やしたい!必要な資格や費用、絶対NGな行為とは?

画像素材:PIXTA
スマートフォンの普及や便利な電子機器の増加により「ここにもコンセントをつけておけば良かった」といった後悔は、店舗に限らず一般家庭でもよくあるものです。では店舗でコンセントを増設したい場合はどうすれば良いのでしょうか?今回はコンセント増設にまつわる情報をまとめました。

コンセント増設のDIYはNG

コンセントを増設したいと考えたときに「簡単な工事なら業者を通さず、DIYでも出来るかも」と思う方は少なくないようです。しかし、知識のない個人がコンセントを増設するのは違法です。国に定められた「電気工事士法」などの法律により、電気工事は電気工事士等の資格がなければ一部の作業を除き行うことはできません(「電気工事士法」第3条)。コンセント増設は「第2種電気工事士」以上の国家資格が必須となります。

電気工事士法ってどんな法律?

「電気工事士法」とは、電気工事の欠陥による災害の発生の防止を目的に、1960年に作られた法律です。その後、時代に合わせて改正されています。

電気工事士法で定める「電気工事士等でなければ従事できない電気工事の作業」には、電源にまつわる工事が含まれています。有資格者以外がコンセントの増設(電気工事)をした場合は、電気工事士法第3条の規定に違反し、同法罰則3か月以下の懲役または3万円以下の罰金刑に該当するようです。仮に電源が増やせたとしても施工後に漏電する可能性もあります。感電、火災の原因になるため、有資格者以外によるコンセント増設は絶対にNGであることを認識しておきましょう。

また、電圧600V以下で使用する差込み接続器などを接続する工事をはじめ「電鈴、インターホーン、火災感知器、豆電球その他これらに類する施設に使用する小型変圧器(2次電圧が36V以下のものに限る)の2次側の配線工事」といった作業は、電気工事士等資格不要の「軽微な工事」に含まれていますが、電気に関わる工事は細部まで正確な作業が求められるため、プロに任せるのが安心です。

参考サイト:電気工事士法について

電源タップや延長コードを使う際の注意点

画像素材:PIXTA
「工事するほどではないが、新たな電源がほしい」という場合は、電源タップや延長コードを使ってコンセントを増やすこともできます。ただし、コンセントの数より多い数の電源を接続する「タコ足配線」は、火災の原因になる場合もあるので注意しましょう。

電気や電気製品に関わる火災は東京消防庁管内だけでも、毎年1,000件前後発生しており、特にここ2019年から2021年はコンセントの増設テーブルタップ・延長コードなどによる事故が増加傾向にあります。経済産業省所管の独立行政法人製品評価技術基盤機構NITEによると、原因は「ほこり」と「水分の付着によるトラッキング現象」によるものだそうです。

火災を未然に防ぐためには、配線器具や配線状況を日々点検し、ほこりを取り除くことしかありません。また、タコ足配線やコードを束ねて使用するのは避けるのがベターです。水を使う機会の多い飲食店や、ほこりのたまりやすい場所がある店舗は、十分に気をつけましょう。

コンセント増設の工事内容

主にコンセント増設は「新規の分電盤から配線を引く」もしくは「既在するコンセントから配線を引く」の二種類。配線を壁の中に通すのか、露出配線にするかは、業者と話して決める必要があります。露出配線は工事が簡単というメリットがありますが、店舗の場合は、配線を壁の中に通すほうが見栄えは良くなるでしょう。

規模や工事内容によって変わりますが、コンセントの増設工事の作業時間はそこまで掛かりません。ただし後から「この位置にあったほうが便利だった」と後悔をしないよう、依頼をする前に位置や工事方法などをある程度決めておくと良いでしょう。

工事内容によって費用が変わるため、コンセントの用途を事前に伝えておくと、トラブルを防ぐことにもつながります。

費用はそこまで高くない

一般的に、既在のコンセントから配線を引く場合は5,000円〜、新規のコンセント増設の場合は5,000円~3万円とされています。コンセントの数や工事内容によって上下はしますが、毎日使うものと考えればそこまで高くはありません。コンセント増設を考えている方は、安全面を第一に考え、プロの業者に依頼しましょう。

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