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深夜営業に影響も!? 飲食店に個室をつくるメリットとデメリット

画像素材:PIXTA
新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の影響もあり、ソーシャルディスタンスに配慮しやすい個室つきの飲食店が人気を集めています。「この機会に店舗を改装し、新しく個室を作ろうか?」と検討しているオーナーの方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は「飲食店に個室をつくるメリットとデメリット」をテーマとして選びました。個室をつくる上で気をつけるべきことなども併せてご紹介します!

飲食店における個室の種類とは?

飲食店における個室は「完全個室」と「半個室」の2種類に分けられます。「完全個室」は四方に壁があり、ドアから出入りする形式の個室です。独立した部屋になっているタイプをイメージすると良いでしょう。よりプライベートな空間作りが可能であると共に、ある程度音を遮ることができるため、重要な会合や、お祝いごと、小さな子どものいる集まりに利用されることが多いです。

対して「半個室」は、他の客席と仕切られてはいるものの、完全には独立していない形式の個室です。仕切りが壁ではなくカーテンや衝立でできているタイプのものや、扉がないタイプのものが「半個室」にあたります。防音性がなく他の客席の声がはっきり聞こえるため、プライベートな雰囲気を大切にしつつ、ワイワイとしたにぎやかさも楽しめる空間です。

飲食店に個室を導入することで得られるメリットは?

飲食店に個室を導入することで得られるメリットは主に2つあります。1つ目は店舗が高級感のあるイメージになることです。仕切りがまったくない店舗に比べ、落ち着きのある格式の高い印象になります。また、個室それぞれを違ったコンセプトで装飾できるため、特別感も演出できるでしょう。

2つ目は新たな客層にアピールできることです。個室は他人の目を気にせずリラックスできる空間なので、オープンな客席だけの店舗では難しい大切な会合やデート、小さな子ども連れでの利用も期待できます。

飲食店に個室を導入することのデメリットは?

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反対に、飲食店に個室を導入するデメリットもあります。1つ目はある程度の広さを確保しなければならないことです。個室は一般的な客席に比べ余裕のある空間作りをする必要があります。そのため、客席の多くを個室にしたい場合は床面積に余裕のある物件を選択する必要があり、家賃が高くなりがちです。

2つ目は回転率の低下です。個室はリラックスしやすいため、どうしてもお客様1組ごとの店舗滞在時間が長くなりがちです。ゆったりくつろいで食事を楽しめるため、オープンな客席に比べて客単価は上がる傾向にありますが、リーズナブルな価格を設定し、多くのお客様に来店してもらうことを目標としている店舗には向かないといえるでしょう。

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飲食店に個室を導入するときに注意すべきポイント

飲食店に個室を導入する場合、最も気をつけなくてはならないのが、法律に関するポイントです。特に、深夜の時間帯、酒類を販売する予定の店舗は注意が必要となります。「個室は施錠できるようにしてはならない」「2室以上部屋がある場合、それぞれの部屋の床面積は一定以上の広さがなくてはならない」など、個室導入にあたってはさまざまなルールが定められているからです。

半個室を設けたい場合は「客席に見通しを妨げる設備を設けてはならない」というルールがどの程度まで適応されるのかを判断する必要があるなど、更なる難しさもあります。必ず法的な知識のある専門家に相談し、内装を決めましょう。

多くの利点がある反面、個室は導入に当たって慎重な準備が必要になります。店舗のコンセプトや客層を考え、専門家の意見を仰いだ上で、自店に最も有効な方法での個室導入を検討しましょう!

参考サイト:
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則

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