飲食店が生き残る多角化戦略!店舗を増やさず利益を上げる内装のコツ
2026-01-20
画像素材:PIXTA年々競争の激化している飲食業界では、単一の飲食事業への依存では厳しい局面を迎えています。今後どのような戦略をとるか、判断を迫られている店舗オーナーも多いのではないでしょうか。そんな中、急速に広がっているのが「店舗を増やす」のではなく、「既存の店舗を活用し、新規事業を併設する」多角化戦略です。
この記事では、多角化戦略を実践している飲食店が成功を収めたアイデアをご紹介します。飲食店に多角化が求められる理由や、多角化戦略を実践する上での注意事項までくわしく解説しますので、参考にしていただければ幸いです。
なぜ今、飲食店に多角化が求められるのか?
飲食店の多角化が重視される背景には、経営リスクの分散だけでなく、変化するライフスタイルへの対応といった側面もあります。若年層を中心に、「飲食+体験」「飲食+物販」といった複合業態へのニーズが高まっているのです。
飲食と異業種を組み合わせた複合型飲食店を「ミクストラン」といいます。「ミックス」と「レストラン」をかけ合わせたもので、2019年頃からメディアなどで使用され始めました。ミクストランが求められるようになった背景には、主に次の3つの要因があります。
- 時間を有効活用できる
- 趣味や嗜好の世界への没入できる
- 新たなコミュニティを開拓できる
現代はタイムパフォーマンス(タイパ)の時代です。洗濯機を回しながらスマートフォンで映画を観る、移動中に仕事のメールを返すなど、いくつかの行動を同時に行うことで時間を効率的に使おうとする人も少なくありません。カフェにコインランドリーが併設されている店舗なら「コインランドリーで洗濯・乾燥をしている間に食事をとる」ことが可能なのです。
また、「趣味や嗜好の世界への没入できる」点も理由の一つです。「レストラン+書店」などの店舗であれば、大好きな本の世界に浸りながらゆっくりお茶を飲めます。さらに、複合型店舗では「普段は顔を合わせないような層の人」と交流できる点に魅力を感じている方もいるようです。
既存店舗で実践しやすい多角化アイデア4選
ここからは、既存の店舗スペースを活用しながら始められる、実践的な多角化アイデアを4つご紹介します。
1.飲食+物販
最も手軽に始められるのが、店内の壁面や什器を活用したオリジナルグッズやコラボグッズなどの販売です。お店の世界観を反映したTシャツやトートバッグ、オリジナルの調味料などを商品化することで、ファンがそれを持ち歩き、店外でも顧客との接点が生まれます。
実際にアパレルブランドとコラボしたTシャツを制作し、商品のタグを「ドリンクと引き換えられるチケット」にするというアイデアを実践したチェーン店もあります。熱心なファンや独特のカルチャーを持つお店であれば、物販は少ないスペースと初期投資で実践できる多角化戦略といえるでしょう。
2.飲食+コインランドリー
店舗の一角にコインランドリーを併設し、洗濯待ちの時間を快適に過ごせる空間を提供する方法もおすすめです。洗濯が終わるまでの30分〜1時間は、お客がその場にとどまる必然性が高く、その待ち時間にカフェメニューや軽食を楽しんでもらうことで、自然な形で飲食利用につなげられます。
仕事や子育て、介護などで日々忙しい方にとって、洗濯と食事を一度に済ませられる利便性は大きな魅力。コインランドリーにプラスして洗濯代行サービスやクリーニングの受付窓口を設ければ、「時短」と「快適さ」を両立したライフスタイル提案型のお店として、地域の生活拠点になる可能性も秘めています。
3.飲食+体験教室
料理教室やワークショップ、ライブイベントなどを店舗で定期的に開催し、お店を地域コミュニティの拠点にする方法もおすすめです。可動式の家具や間仕切りを導入すれば、営業時間外や定休日にイベントスペースとして活用でき、通常営業との両立も容易になります。
イベントで来店した方にお店を認知してもらうことができるため、地域に根ざした経営を目指すお店には特に有効な戦略といえます。
4.飲食+コワーキングスペース
店舗の一部を電源・Wi-Fi完備のコワーキングスペースとして開放する方法です。リモートワークが一般化した今、落ち着いて仕事ができる場所を求めている方は少なくありません。時間課金制を導入すれば、スペース利用料でも収入を得られます。
特に平日の昼間など、客足が少ない時間帯の空席問題を解決できる点も大きなメリットです。カウンターを可動式にするなど、夜はレストランとして、昼間はコワーキングスペースとして柔軟に使い分けられる設計にすれば、一日を通して店舗を有効活用できます。
失敗しないために!多角化を実践する際の注意点
画像素材:PIXTA多角化戦略は魅力的ですが、闇雲に始めれば失敗のリスクも高まります。以下のポイントを押さえて、計画的に進めましょう。
既存顧客との相性を見極める
まず大切なのは、既存の客層と新規事業の親和性です。たとえば、落ち着いた大人の客層が多いバーに、子ども向けの体験教室を併設しても、雰囲気が合わず双方の顧客満足度を下げる可能性があります。
自店の客層やブランドイメージを崩さない範囲で、「この組み合わせなら相乗効果が生まれる」と確信できる事業を選びましょう。
必要な許可・設備を確認する
飲食店に別の業種を併設する場合、通常の飲食店営業とは異なる許可が必要になることがあります。たとえば、コインランドリーであれば保健所などへの特別な届け出が必要となることがほとんどです。
また、電源の容量は足りているか、水回りの増設は必要か、防音対策は十分かなど、設備面での確認も欠かせません。事業内容に応じて、事前に管轄の保健所や消防署、専門業者に相談しておきましょう。
無理のない範囲で段階的に始める
多角化は段階的に進めることが重要です。いきなり大規模な改装や設備投資を行うのではなく、まずは小さく試してみることをおすすめします。
たとえば物販なら、最初は小さな棚1つから始める。コワーキングスペースなら、まずは数席だけを試験的に開放してみる。反応を見ながら徐々に拡大していけば、リスクを抑えながら最適な形を見つけられます。
飲食店の多角化戦略に関してよくある質問
飲食店の多角化戦略に関してよくある質問についてまとめました。
Q:多角化を始めるタイミングはいつが良いですか?
A:既存の飲食事業が安定し、ある程度の固定客がついてからがおすすめです。本業が不安定な状態で新規事業に手を出すと、どちらも中途半端になるリスクがあります。また、スタッフに余裕があるか、資金面で無理がないかも重要な判断基準です。まずは小規模から試してみて、手応えを感じてから本格化させましょう。
Q:店舗のデザインを変えることで、既存客の客足が落ちるリスクはありませんか?
A:可能性はありますが、事前アンケートやテスト運用を行えばリスクを低減できます。たとえば、常連のお客に新しい取り組みについて意見を聞いたり、期間限定で試験的に運用してみたりすることで反応を確かめられます。また、小規模改装から段階的に進めるのも有効です。「飲食スペースの雰囲気は維持しつつ、別エリアで新規事業を展開する」というゾーニングを意識すれば、既存客に違和感を与えません。可動式の間仕切りや時間帯による使い分けなど、既存客と新規客の双方が快適に過ごせる工夫を心がけましょう。
まとめ:プロの力を借りて、無理なく多角化へ挑戦しよう
飲食店の多角化戦略は、既存の店舗を活かしながら新しい可能性を広げる方法です。大切なのは、お店に合った事業を選んで、無理なく少しずつ始めること。複合型店舗では空間の使い方がとても重要になるので、もし不安があれば専門の内装業者に相談してみてください。プロの目線で、みんなが心地よく過ごせる空間づくりのアドバイスが得られるはずです 。
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