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飲食店の防犯対策に必要なものとは?【効果的と言われる3つの対策】

Photo by 画像素材:PIXTA

2002年以降、減少傾向にあった全国刑法犯認知件数が、20年ぶりに増加したことが話題になっています。原因はコロナ禍での行動制限が緩和された影響などと考えられており、一過性のものかもしれませんが……こうした治安の悪化は飲食店にとっても他人事ではありません。


そこで、今回は「飲食店の防犯対策」をテーマとして取り上げることにしました。飲食店で多く見られる犯罪の種類や、効果のある防犯対策、また、犯罪に巻き込まれにくい店舗デザインについても解説しますので、ぜひご参考にしてください。


店舗における犯罪傾向と防犯の重要性

飲食店が犯罪の被害にあうと、その時店舗にあった金品を失う以外にも、「被害内容によっては復旧作業に時間がかかり長期間休業しなければならなくなる」、「安全性に問題があるのではないかという不安をお客様に与えてしまい、客足が遠のく」など、多くの不利益を被る可能性が考えられます。そのため、これらの損失を出さないためにも、事前の防犯対策が重要です。


飲食店をはじめとする店舗に多い犯罪は以下になります。

  • 従業員やお客様による窃盗
  • 不法侵入(空き巣など)
  • 強盗
  • お客様同士もしくは従業員とお客様による暴行や傷害事件

これらの被害を防ぐための方策を重点的に講じる必要があります。


防犯カメラと防犯ミラーを犯罪の抑止力に

店内で起こる窃盗被害の抑止力として効果が高いのが防犯カメラです。従業員やお客様から目立つ場所に防犯カメラを設置することで「この店は防犯対策に力を入れている」「何かあったらすぐに防犯カメラでチェックできる」というアピールになります。


最もメジャーな防犯カメラはボックス型のものです。やや大きめであり、一目で「防犯カメラだ」とわかる形状になっています。犯罪への抑止力を期待するのであれば、このボックス型防犯カメラの導入が1番おすすめです。


「ボックス型のものは物々しく、店舗の柔らかい雰囲気に合わない」といった場合にはドーム型の防犯カメラもあります。小ぶりで形がライトに似ているため、店舗のデザイン性を損なわず、威圧感もありません。また、360度撮影可能な点も嬉しいポイント。犯罪の抑止力としてはボックス型にやや劣りますが、広範囲を逃さず監視できる優れものです。


防犯カメラは導入コストが高く、なかなか手が出ない場合は防犯ミラーを設置してみましょう。天井や壁などに取り付けることで店内の死角を格段に減らすことができます。防犯カメラのように決定的瞬間を録画することはできませんが、防犯ミラーは大きく、よく目立つため、犯罪の抑止力としての効果も抜群です。防犯カメラと防犯ミラーを組み合わせて導入するのも良い方法です。


防犯ガラスや防犯シャッターで犯人の侵入を防ぐ

Photo by 画像素材:PIXTA

空き巣などの不法侵入には防犯ガラスの設置が有効です。窓ガラスを破って店内に侵入する方法は古典的ながら現在でもよく見られるやり口。防犯ガラスを取り付ければ絶対に窓ガラスを割られることがないわけではありませんが、一般的なガラスに比べ割るのに労力も時間もかかるため、犯人が途中で侵入を諦めるパターンが多いのです。


防犯ガラスは「CP(CrimePrevention)マーク」のついているものが良いでしょう。CPマークとは官民合同の厳しい試験にパスし、「5分以上侵入に耐えられる」と判断された極めて防犯性能の高い建物部品にのみ与えられるマークです。また、ガラスの表面には一目で「このガラスは防犯ガラスである」ということのわかるシールを貼っておくとより効果的でしょう。犯人が実行に移してしまう前に、窓ガラスを割ることを諦めさせる力があります。


防犯ガラスに加えて導入をおすすめしたいのが防犯シャッターです。重く分厚い電動式の防犯シャッターがあれば、鍵をこじ開けられてしまったり、ドリルなどで穴を開けられてしまったりする危険性がほぼなくなります。導入の費用は高めですが、抜群の防犯効果が期待できるでしょう。他にも、鍵を二重ロックにするなどの対策も不法侵入には有効です。


犯罪を減らす店舗デザインも大切

また、店舗設計の段階から「犯罪を減らす店舗デザイン」を意識することも大切です。死角をなるべく減らし、どこにいても店内全体を見渡せるようにしたり、コンビニエンスストアのように、外から店内の様子がわかるようにしたりすることは、防犯上大きな効果があると考えられています。防犯対策に特化した店舗デザインにはさまざまなポイントがあるので、飲食店の店舗設計を数多く経験したことのあるプロに頼むのがおすすめです。


店舗の防犯について改めて見直し、適切な対策を行うことで、安心・安全な店づくりを目指しましょう。



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